デイリーディボーション 3月30日(木)

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デイリーディボーション 3月30日(木)

2017年3月30日(木)

【通読】
ヨハネの福音書 18:12-14
12そこで、一隊の兵士と千人隊長、それにユダヤ人から送られた役人たちは、イエスを捕らえて縛り、13まずアンナスのところに連れて行った。彼がその年の大祭司カヤパのしゅうとだったからである。14カヤパは、ひとりの人が民に代わって死ぬことが得策である、とユダヤ人に助言した人である。

【ポイント】
①アンナスとカヤパ
ルカの福音書3章2節にアンナスとカヤパについてこのように記されています。「2アンナスとカヤパが大祭司であったころ、神のことばが、荒野でザカリヤの子ヨハネに下った。」当時、人々からはアンナスとカヤパの両方が大祭司と認識されていたことが分かります。歴史的な記録によると、アンナスは紀元6-15年に大祭司をしていましたが、ローマ総督によって罷免され、彼に変わって紀元18年に義理の息子であるカヤパが大祭司に任命され、36年までその職にあったとされています。アンナスはカヤパの「しゅうと」として大きな影響力を持ち続け、誰もがその事実を知っていたということなのでしょう。

②宗教と政治が結びつくと両方が腐敗する
御子イエスキリストが地上に遣わされたことは、ユダヤ人指導者たちに大きな衝撃を与えることになりました。ヨハネ4章21節を見てみましょう。イエス様はサマリヤの女に「わたしの言うことを信じなさい。あなたがたが父を礼拝するのは、この山でもなく、エルサレムでもない、そういう時が来ます。」と宣言されました。これは、もはや、真の礼拝のためには「神殿」も「祭司」も必要ないことを意味してみます。聖霊が与えられることによって、私たちは神殿、祭司といったものを一切介さず、真の神様とを礼拝したり、祈ったりすることができるようになったのです。

自分たちの手を介さずしては人々はささげものをささげることができないという状況は、祭司たちに特権(既得権益)を与えることになっていました。またそのような特権を持った人たちが自治を司っていたわけです。特権を持っている人たちは、そこから得ることができる様々な利益を持ち続けたいと考えます。ですから「神殿を守る」「伝道を守る」と言いながら、自分たちが利益を得るシステムを守っていたとも言えるでしょう。ですから、ユダヤ人指導者たちの「ローマ帝国から国を守るためにイエス様を亡き者にする」という思いは、人々の伝統、信仰を守るというよりも、自分たちの利益を守るという思惑があったことは明確です。

神様は、イエス様、聖霊を与えることによって、人々を腐敗した宗教から救い出してくださったのです。さらに、ヘブル人への手紙では、イエス様こそが真の大祭司であると教えられています。例えば、7章26-27節にはこのように記されています。「26また、このようにきよく、悪も汚れもなく、罪人から離れ、また、天よりも高くされた大祭司こそ、私たちにとってまさに必要な方です。27大祭司たちとは違い、キリストには、まず自分の罪のために、その次に、民の罪のために毎日いけにえをささげる必要はありません。というのは、キリストは自分自身をささげ、ただ一度でこのことを成し遂げられたからです。」

ライフチャーチ
大谷信道


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