デイリーディボーション 4月20日(木)

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デイリーディボーション 4月20日(木)

2017年4月20日(木)

【通読】
ヨハネの福音書 20:30-31
30この書には書かれていないが、まだほかの多くのしるしをも、イエスは弟子たちの前で行なわれた。31しかし、これらのことが書かれたのは、イエスが神の子キリストであることを、あなたがたが信じるため、また、あなたがたが信じて、イエスの御名によっていのちを得るためである。

【ポイント】
①福音書の目的
ヨハネの福音書が他の3福音書と特徴を事にしていることは誰の目にも明らかです。しかし、それはヨハネの福音書の信頼性が低いことを意味しているわけではありません。この福音書の著者は使徒ヨハネ(ヨハネを含む弟子たち)であると考えられています。後に記された使徒ヨハネについての伝承などの資料から総合して考えると、ヨハネは紀元90年前後にエペソで自身の福音書を書いたのであろうと多くの学者が推定しています。もし、そうだとすると、ヨハネはそれ以前に書かれていたと思われる他の福音書を読んだことがあり、その内容を踏まえた上で、自分の目撃証言を加えながら福音書を書き上げたと思われます。つまり、あえて他の福音書とは違う資料を提供しようと考えたのでしょう。ですから、今日の箇所は「他の福音書には別の奇跡についても記されているのを承知しているが、私ヨハネは、イエスの直接の目撃者として、イエスがキリストであることを証明するのに十分な証言を選び、j読者はよりはっきりとイエスが神の子キリストであると確信することができるように、自分の福音書を書いたのです。」というような意味なのでしょう。

②福音書の読み方(初歩)
「福音書は自分で読んでいても意味がよく分からない。」という方が多くいるように思えます。私はその原因の一つは、先に触れた「福音書の目的」を理解していないことにあると思っています。つまり、福音書の著者が「これらのことが書かれたのは、イエスが神の子キリストであることを、あなたがたが信じるため、また、あなたがたが信じて、イエスの御名によっていのちを得るためである。」と説明しているのですから、読者は「イエスは本当に神の子キリストなのか?」という疑問を持ち、その答えを求めながら福音書を読むべきなのです。

別の言い方をすれば、「自分の信仰の成長のため」「今日の励ましを得るため」「良い教えを学ぶため」などと、著者の意向を無視した読み方をすれば、よく分からない箇所が出てくるのは当然なのです。もちろん、「イエス様の教え」などから、多くの教訓を得ることができることは事実です。しかし、著者の思いや目的を無視した自分勝手な読み方は、著者に対して、そしてそれを書かせた神様に対して大変失礼なものであることを知りましょう。
まずは「イエスは本当に神の子キリストなのか?」という疑問を持ち、その答えを求めながら福音書を読んでみましょう。それだけで、ずいぶん理解が深まることを実感できるはずです。

ライフチャーチ
大谷信道


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