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2015年4月28日(火)
【通読】
エペソ6:17
17救いのかぶとをかぶり、また御霊の与える剣である、神のことばを受け取りなさい。
【ポイント】
①救いは理性にも働く
心と頭、感情と理性はその両方がバランス良く働いて、初めて正しく機能します。多くの宗教は理性の働きを麻痺させ、感情だけで人を操ろとします。ですから、オウム真理教の地下鉄サリン事件などを見て、多くの人が「あんなに学歴の高い人たちがなんてバカなことをするのだろう?」と考えてしまうのです。しかし、学力、高い知能指数を有していた人も、心、感情的な面では大きな孤独感や不安を抱えて生きていたのでしょう。理性よりも、感情的な満たしを渇望していた彼らは、自分を温かく迎えてくれる仲間、自分のことを真剣に考えてくれているように見えるリーダー達に接し、理性が正しく機能しなくなってしまったのでしょう。
しかし、この現象は他人事ではありません。多くのキリスト教会も、同じような手法を用い、多くの教会員、献金の獲得を最大の目標として動いています。傍から見れば、その不健全な姿がよく見えても、そこに集まる人達は気づかないものなのです。徹底した優しい関わり(ラブシャワーとも呼ばれます)は誰でも嬉しいものですが、やがてその優しさに強く依存するようになり、キリストとの交わりではなく、牧師やリーダーからの優しさ無しでは不安を覚えるようになってしまうのです。例えば、教会の収支報告がなくても、「こんなに良くしてもらっているから・・・」「この関わりが無くなったらこまるから・・・」などという理由から、口を閉ざしてしまうのです。やはり、理性が機能しなくなっているのです。
②「御霊」の誤解
最初のポイントと合わせ、ここで極めて重要なポイントは、「御霊の剣」=「神のことば」ということです。多くの人は「霊的」というと、「理性的」と反対側のカテゴリーに属しているものであると考えているようです。しかし、その理解は完全な誤解なのです。なぜなら、「神のことば」という私たち人間が理性によって受け取り、理解し、他者に伝えていくことができるものは、神様の御霊の働きの最も重要な産物だからです。「霊的」ということばから最初に連想するべきものは、超自然現象でも、感情の激しい高揚でもありません。私たちにとって最も霊的なものは、「神様のみことば」、「聖書」なのです。マタイ4章で、イエス様は悪魔との戦い、悪霊との戦いにおいて、最も有効な武器が神のことばであることを教えられています。
“4イエスは答えて言われた。「『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる』と書いてある。」 ” “7イエスは言われた。「『あなたの神である主を試みてはならない』とも書いてある。」”
“10イエスは言われた。「引き下がれ、サタン。『あなたの神である主を拝み、主にだけ仕えよ』と書いてある。」 ”
イエス様は手からビームを出してサタンをやっつたのでしょうか。念力でサタンを懲らしめたのでしょうか。人間には理解できないことば(呪文)でサタンの力を封じたのでしょうか。そうではありません。誰でもが理解でき、誰でもが知っている聖書のことばを持って、霊的な存在であるサタンに勝利されたのです。最後にヨハネ6章63節のイエス様のことばを聞きましょう。
“いのちを与えるのは御霊です。肉は何の益ももたらしません。わたしがあなたがたに話したことばは、霊であり、またいのちです。”
【今週の礼拝での聖句】
中心聖句:ヨハネ15章9節
「父がわたしを愛されたように、わたしもあなたがたを愛しました。わたしの愛の中にとどまりなさい。」
神様は人間をご自身と関わりあいながら生きて行くように創造されました。
ですから、神様の愛を知らない時に私たちは強い孤独感、不安を覚えます。
しかし、ほとんどの人はその不安の原因が神様の愛を知らない孤独感であることに気づいていません。
ですから・・・
①自分が孤独であることを認める
「わたしを離れては、あなたがたは何もすることができないからです。」(ヨハネ15:5)
②孤独の恐怖から救われる
神様の愛以外に孤独の恐怖からの救いの方法はない
「わたしはぶどうの木で、あなたがたは枝です。人がわたしにとどまり、わたしもその人の中にとどまっているなら、そういう人は多くの実を結びます。」(ヨハネ15: 5)
③キリストにつながる
「見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。」(マタイ28:20)
【今週の祈り】
「主よ、あなたの愛を知らなければ、私は永遠の孤独の中にさまよい続ける存在だったことを覚えます。そして、私を孤独から救うことができるのはあなたの愛、あなたとの交わりだけであることを知りました。どうか、そのことを忘れずに、あなたにつながり続けるものとして下さい。」
ライフチャーチ牧師
大谷信道