デイリーディボーション 5月16日(土)

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デイリーディボーション 5月16日(土)

2015年5月16日(土)

【通読】
1テサロニケ 2:13-16
17兄弟たちよ。私たちは、しばらくの間あなたがたから引き離されたので――といっても、顔を見ないだけで、心においてではありませんが、――なおさらのこと、あなたがたの顔を見たいと切に願っていました。18それで私たちは、あなたがたのところに行こうとしました。このパウロは一度ならず二度までも心を決めたのです。しかし、サタンが私たちを妨げました。19私たちの主イエスが再び来られるとき、御前で私たちの望み、喜び、誇りの冠となるのはだれでしょう。あなたがたではありませんか。20あなたがたこそ私たちの誉れであり、また喜びなのです。

【ポイント】
①パウロのテサロニケ教会訪問の動機
パウロはなぜ、テサロニケ教会を訪問したいと思っていたのでしょうか。クリスチャン同士の交わりを切望していたのでしょうか?テサロニケで別の伝道活動の予定があったからでしょうか。そうではありません。テサロニケの教会のクリスチャンに引き続き正しい福音を教え、様々な迫害や妨害の中でもキリストの再臨を忍耐強く待ち続けることを教えたかったのです。つまり、パウロの願いは、自らが伝道し(使徒17章)、救われた者が群れとなったテサロニケのクリスチャンたちが、健全な群れ、教会を形成し続けていくことを期待し、その地を去った後も、テサロニケの教会に大きな責任を覚えていたということです。このことは、パウロが個人宛てに手紙を書いたのではなく、「あなたがた」とそこに集まる複数のクリスチャンに対して呼びかけていることからもよく分かります。

このパウロの行動は当たり前のように思うかもしれませんが、決してそうではありません。例えば、私たちが伝道旅行に行き、そこで誰かと個人的な関係を築き、福音を伝え、信仰に導いたとします。そのような人たちが複数人起こされたとしても、その一人ひとりが一つの群れとして集まり続けるように導くことができなければ、旅行後に「あなたがた」という呼びかけはできないのです。短期の伝道旅行では、そのような長期的なビジョンを持つことができまい場合が多いことでしょう。しかし、パウロの伝道の働きは群れの形成、自分が離れた後にも、群れが集まり続けるように導くことが当然の事として含まれたいたのです。ところが、私たちの慣れ親しんでいる伝道旅行に、宣教地での伝道は個人的なものとして終始してしまう傾向があることは否めません。個人的に救われる人が起こされることで満足してしまう人が多いのです。もちろん、誰かがイエス様を信じるようになることは、それだけでも本当に素晴らしいことなのですが、その救われた霊的な赤ちゃんを本当に愛し、心から成長を願うのであれば、その人が続けて健康し成長していくための場所、それも単なるサークル的な集まりではなく、互いの成長のために、強いコミットメントを持ち合う神の家族が必要なのです。

パウロの手紙をしっかりと読んでいくと、パウロの伝道には、常に神家族の形成が当然の事として含まれていることがよく分かります。つまり、教会形成は伝道のオプションではなく、伝道とは切り離すことができないものであるということです。ですから、救われた私たち全員が、神の家族の形成のために召されているということをパウロの姿勢からしっかりと学び取りましょう。

【今週の礼拝での聖句】
先週のヨハネ15章9節「父がわたしを愛されたように、わたしもあなたがたを愛しました。わたしの愛の中にとどまりなさい。」を受けてのメッセージです。

イエス様の愛にとどまるために具体的にどのようにしたら良いとイエス様が教えているのでしょうか。

①イエス・キリストの戒めを守る(10節)
「もし、あなたがたがわたしの戒めを守るなら、あなたがたはわたしの愛にとどまるのです。それは、わたしがわたしの父の戒めを守って、わたしの父の愛の中にとどまっているのと同じです。」

②互いに愛し合う:模範はイエス・キリスト(13節)
「人がその友のためにいのちを捨てるという、これよりも大きな愛はだれも持っていません。」

③教会・夫婦・親子から始める(17節)
「あなたがたが互いに愛し合うこと、これが、わたしのあなたがたに与える戒めです。」
「あなたがた」とは、イエスの弟子、つまりイエスを主と信じ従っている人達です。
キリストが教えられたのは「博愛精神」ではなく、まずは「キリスト信じる者同士が愛し合う取り組みを続けること」です。

【今週の祈り】
「主よ、あなたが私と深く関わって下さっていることに感謝します。私の我がままや、自分勝手さを知りながら、あきらめずに、忍耐強く関わり続けてくださるあなたの愛に感謝します。どうか、その愛に動かされ、同じ愛をもって兄弟姉妹を愛する歩みを続けさせて下さい。私の家族、私の教会があなたの命令に一致し、同じ約束の中で愛し合う取り組みを続けていく力を与えて下さい。その取り組みの中で、他の人の愛の少なさが気になったら、自分の愛の足りなさこそに目を向ける者として下さい。」

ライフチャーチ牧師
大谷 信道


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