デイリーディボーション 6月11日(木)

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デイリーディボーション 6月11日(木)

2015年6月11日(木)

【通読】
1テサロニケ 5:16-19
16いつも喜んでいなさい。17絶えず祈りなさい。18すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。19御霊を消してはなりません。 【ポイント】
①ただ暗唱できてもだめ
この箇所を暗唱できる人はたくさんいるのではないでしょうか。この箇所が記してある色紙、木彫などがクリスチャンストアで販売されています。しかし、残念なことに、多くの人がこの箇所の文脈的な意味を理解せずにいるのです。私たちクリスチャンにとっては、いつも喜び、絶えず祈り、すべての事について感謝する生き方は、ある意味理想的な姿でしょう。私自身もそのような日々の歩みを続けたいと願っています。

②実践リストを作るだけでもだめ
ただ、ここで本当に目を向けなければならない点は、いつも喜び、絶えず祈り、すべての事に感謝するという行動ではありません。あくまでも行動とは、心の中の思いが表れている、表面的な現象なのです。にもかかわらず、多くのクリスチャンは表面的な行為を行おうと努力したり、この行為が実践できていないためにクリスチャンとしての自信をなくしたり、罪悪感を持ったりするのです。そのような生き方は「律法主義」であることを思い出しましょう。課題のリストを作り、実践できた、できなかったとチェックするだけではダメなのです。

③なぜ、喜べ、絶えず祈れ、すべてに感謝できるのか考える
なぜ、パウロはこのような命令をしているのでしょうか。なぜ、これが「キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられること」なのでしょうか。なぜ、このような生き方が可能になるのでしょうか。それは、この手紙全体に目を向け、文脈から理解すれば、誰にでも理解できます。それは主の再臨に対する希望です。この希望があるからこそ、いつも喜び、絶えず祈り、すべてを感謝できるのです。反対に、この箇所が主の再臨と切り離されてしまうと、本来の意味を失い「単なる人間的な教え」「やせ我慢」「偽善」「律法主義」となってしまうのです。1テサロニケの中で繰り返し教えられている主の再臨の希望についての箇所を再度確認してみましょう。

1:10「また、神が死者の中からよみがえらせなさった御子、すなわち、やがて来る御怒りから私たちを救い出してくださるイエスが天から来られるのを待ち望むようになったか、それらのことは他の人々が言い広めているのです。」 2:19「私たちの主イエスが再び来られるとき、御前で私たちの望み、喜び、誇りの冠となるのはだれでしょう。あなたがたではありませんか。」
4:17「次に、生き残っている私たちが、たちまち彼らといっしょに雲の中に一挙に引き上げられ、空中で主と会うのです。このようにして、私たちは、いつまでも主とともにいることになります。」

【今週の礼拝での聖句】
中心聖句:コロサイ人への手紙 3章16節
16キリストのことばを、あなたがたのうちに豊かに住まわせ、知恵を尽くして互いに教え、互いに戒め、詩と賛美と霊の歌とにより、感謝にあふれて心から神に向かって歌いなさい。

今週はカリフォルニア・バプテスト大学の聖歌隊による特別讃美の時間を持ちました。聖歌隊がハーモニーを作り上げる時に、また全員が心を合わせて讃美する姿を見るときに、私たちはそれを「美しさ」として感じ、心に喜びが与えられます。神様は、「ハーモニー」「調和」を美しいものと感じるように人間を設計されたのです。しかし、それは同時に神様もハーモニー、調和を喜ばれることを示唆しています。なぜなら、神様はご自分に似た者として人間を創造されたからです。(創世紀1:26)

今週と来週はコロサイ人への手紙の3章から学びますが、ここに記されている教会の姿は、キリストへの信仰によって一致し、まるで美しいハーモニーを奏でるように、一人ひとりが与えられた賜物を用い、互いに支えあっている姿といえるでしょう。ハーモニーは一人では作り出すことができません。また、超一流のソロ歌手が集まったとしても、それが美しいハーモニーになるとは限りません。同じように、私たちは、一人で信仰生活を歩んでも、神様が喜ばれる調和を作り出すことはできません。また、経験豊かな牧師、神学者が集まったとしても、それだけでは一致を実現することはできないのです。そこにいる全員が、自分のスタイル、主張があったとしても、場合によっては教会の調和のためにそれらに変更を加えたり、控えたりすることが求められるのです。聖歌隊も、教会も個人が別々に自分の理想を実現するための場所ではなく、ひとりひとりの個性が生かされつつ、美しい調和を作り出すことを大切にしている集まりであることを覚えておきましょう。

ライフチャーチ牧師
大谷信道


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