デイリーディボーション　6月28日（水）

デイリーディボーション　6月28日（水）

2017年6月28日（水）

【通読】
マタイの福音書 10:5-23
5イエスは、この十二人を遣わし、そのとき彼らにこう命じられた。「異邦人の道に行ってはいけません。サマリヤ人の町に入ってはいけません。6イスラエルの家の失われた羊のところに行きなさい。7行って、『天の御国が近づいた』と宣べ伝えなさい。8病人をいやし、死人を生き返らせ、ツァラアトに冒された者をきよめ、悪霊を追い出しなさい。あなたがたは、ただで受けたのだから、ただで与えなさい。9胴巻に金貨や銀貨や銅貨を入れてはいけません。10旅行用の袋も、二枚目の下着も、くつも、杖も持たずに行きなさい。働く者が食べ物を与えられるのは当然だからです。11どんな町や村に入っても、そこでだれが適当な人かを調べて、そこを立ち去るまで、その人のところにとどまりなさい。12その家に入るときには、平安を祈るあいさつをしなさい。13その家がそれにふさわしい家なら、その平安はきっとその家に来るし、もし、ふさわしい家でないなら、その平安はあなたがたのところに返って来ます。14もしだれも、あなたがたを受け入れず、あなたがたのことばに耳を傾けないなら、その家またはその町を出て行くときに、あなたがたの足のちりを払い落としなさい。15まことに、あなたがたに告げます。さばきの日には、ソドムとゴモラの地でも、その町よりはまだ罰が軽いのです。16いいですか。わたしが、あなたがたを遣わすのは、狼の中に羊を送り出すようなものです。ですから、蛇のようにさとく、鳩のようにすなおでありなさい。17人々には用心しなさい。彼らはあなたがたを議会に引き渡し、会堂でむち打ちますから。18また、あなたがたは、わたしのゆえに、総督たちや王たちの前に連れて行かれます。それは、彼らと異邦人たちにあかしをするためです。19人々があなたがたを引き渡したとき、どのように話そうか、何を話そうかと心配するには及びません。話すべきことは、そのとき示されるからです。20というのは、話すのはあなたがたではなく、あなたがたのうちにあって話されるあなたがたの父の御霊だからです。21兄弟は兄弟を死に渡し、父は子を死に渡し、子どもたちは両親に立ち逆らって、彼らを死なせます。22また、わたしの名のために、あなたがたはすべての人々に憎まれます。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われます。23彼らがこの町であなたがたを迫害するなら、次の町にのがれなさい。というわけは、確かなことをあなたがたに告げるのですが、人の子が来るときまでに、あなたがたは決してイスラエルの町々を巡り尽くせないからです。

【ポイント】
①伝道する者の責任の範囲を知る
昨日は、送信がうまく行っていなかったようなので、本日は2日分となります。聖書箇所が長くなってしまってしまいましたが、頑張って読んでみましょう。

今日の箇所で特に注目したいポイントは、イエス様が弟子たちに与えた責任の範疇です。14節を見てみましょう。「14もしだれも、あなたがたを受け入れず、あなたがたのことばに耳を傾けないなら、その家またはその町を出て行くときに、あなたがたの足のちりを払い落としなさい。」このイエス様のことばから、弟子たちに委ねられている責任は「福音を伝えること」であり、「すべての人を回心させること」ではないということです。残念ながら、私たちがイエス様の福音をどれだけ熱心に伝えたとしても、理解しようとしない人、反発する人、自分にとって有益な教えは聞いてもイエス様に従う決心をしない人がいるということなのです。イエス様はそのような人々を無理やりに説得する必要はなく、ある意味その人達と決別し、次の場所へと進んでいくように教えられたのです。

②他者との距離感、境界線を大切にする
他者を導いたり、助けたいと思っている時に非常に重要なポイントは、他者の問題と自分の問題にはっきりと境界線を引くことです。14節の「あなた方の足のちりを払う」という表現は、まさにそのようなことなのです。つまり、「私は自分の責任、役割を忠実に果たした。だから、ここから先は彼（彼女）の責任なのだ。」というように考えることです。この世的な感覚からすると、そのような判断をする人は「冷たい」と批判されることもあるでしょうが、実はその反対なのです。相手の自分に境界線の引くとは、それは相手を信頼することであり、相手の個を尊重することであり、相手の自立を促すことでもあるのです。ある程度まで相手に共感し、同情することは大切なことです。しかし、相手と自分の間に境界線が引けないと、いつの間にか「相手の悩み苦しみ」が「自分の悩み苦しみ」になってしまい、共倒れとなってしまうのです。その結果、相手を導きたい、助けたいという目的を達成することができなくなってしまうのです。

ライフチャーチ
大谷信道