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2017年6月6日(火)
【通読】
マタイの福音書 7:6
6 聖なるものを犬に与えてはいけません。また豚の前に、真珠を投げてはなりません。それを足で踏みにじり、向き直ってあなたがたを引き裂くでしょうから。
【ポイント】
①行間(気持ちのやり取り)と読む
今日の箇所は一見すると前後との関連が全く無いように見えますが、よく見るとそうでもないようです。5節までのテーマは「さばいてはいけません。」というものでした。イエス様は、自分の罪深さを認識せず、相手の罪深さばかりを指摘し、罪に定めようとする人を「偽善者」と呼び、叱られました。
おそらく、イエス様の話しを聞いていたパリサイ人や律法学者は、イエス様が自分のことを批判されしていることに気が付き、腹を立てていたことでしょう。彼らは、イエス様の話などバカバカしくて聞いてられないとすら感じていたかもしれません。イエス様でなくても、イエス様の話しを聞いている人たちの表情を見ていれば、誰が素直に聞いているのか、誰が頑なになり、拒絶しているのかは一目瞭然だったことでしょう。
イエス様は、そのような人たちに対して、さらに強い言葉で、深く切り込まれたのです。つまり、「あなた方は最も汚れた動物と言われている犬や豚と同じで、本当に価値あるもの(イエス様の福音)を踏みにじるのですか?」と問いかけられたのです。イエス様の話しを聞き、腹を立てていた人々は「何言っているんだ、そんなわけないだろ!」「自分たちは犬でも豚でもなく、ものの価値の分かる人間だ!」と思ったはずです。
そこで、イエス様は「もし、あなたがた犬でも豚でもなく、ものの価値を判断できる人間であるのなら、本当に価値あるものを求めなさい!」と、7節以降の話しを始められたのです。
このように見てみると、今日の箇所が決して唐突なものではなく、むしろイエス様が聞き手の気持ちを捉えながら、的確に導かれていることがわかりますね。
ライフチャーチ
大谷信道