デイリーディボーション 6月8日(月)

誰でも気軽に集える、明るく、カジュアルな雰囲気の教会です。

デイリーディボーション 6月8日(月)

2015年6月8日(月)

【通読】
1テサロニケ5:12-13
12兄弟たちよ。あなたがたにお願いします。あなたがたの間で労苦し、主にあってあなたがたを指導し、訓戒している人々を認めなさい。13その務めのゆえに、愛をもって深い尊敬を払いなさい。お互いの間に平和を保ちなさい。

【ポイント】
①メンバーシップの大切さ
「スポーツマンシップ」ということばは運動をする人の肩書、または運動をしている人の状態を表すことばではありませんね。スポーツマンシップとは、運動する者としての健全な精神であり、その精神から生みだされる、健全な行いを意味しています。つまり、スポーツマンシップと発揮されるべきことがらなわけです。それでは、教会の「メンバーシップ」とは何でしょうか。教会のメンバーになること、メンバーであることでしょうか。そうではありません。キリストのからだである教会が、神様の御心に沿って成長していくために、教会に献身することであり、具体的な貢献をしていくことです。ですから、教会のメンバーシップとは、よく巷で使われている「会員権」のように主張するべき権利ではなく、発揮するべき信仰的な行動指針なのです。

②与えられている役割を尊重する
教のパウロのことばは、まさに教会のメンバーが発揮するべきメンバーシップについての教えとも言えるでしょう。結局のところ、「互いに愛し合いなさい」ということばに要約されるものなのですが、私たちはもう少し、具体的な目標、目指すべき姿を捉えている必要があるのです。特にこの箇所では、教会内のリーダー(牧師、伝道師、教師、スモールグループリーダー)と、それ以外の人たちが「平和を保つ」ように教えられています。

ここで重要だと思われるのが「その勤めのゆえに」ということばです。教会だけでなく、家庭でも、学校でも、職場でも指導的な役割を任された人は、時としてその他のメンバーが聞きたくないことを語り、したくないことをするように促す責任が与えられています。それがパウロの言うところの「指導」「訓戒」なのです。もし、リーダーが聞く人からの反発を恐れ、指導と訓戒を行わなければ、表面的な平和を保つことができるかもしれませんが、その結果として教会全体が不健康な状態に陥ってしまう可能性もあるでしょう。ですから、私たちはそのような役割が与えられているひとを「認め」、「愛をもって深い尊敬を払う」ことが大切なのです。

同時に、リーダーが間違った方向進もうとしていることが明らかであれば、それを真心を持って指摘することもメンバーの役目です。健全なリーダーであれば、そのことばにしっかりと耳を傾けるはずです。いずれにしても、教会に集められた私たちは、与えられた役割に違いがあったとしても、キリストのからだの建て上げ、成長のための責任が与えられていることをしっかりと覚えておきましょう。

【今週の礼拝での聖句】
中心聖句:コロサイ人への手紙 3章16節
16キリストのことばを、あなたがたのうちに豊かに住まわせ、知恵を尽くして互いに教え、互いに戒め、詩と賛美と霊の歌とにより、感謝にあふれて心から神に向かって歌いなさい。

今週はカリフォルニア・バプテスト大学の聖歌隊による特別讃美の時間を持ちました。聖歌隊がハーモニーを作り上げる時に、また全員が心を合わせて讃美する姿を見るときに、私たちはそれを「美しさ」として感じ、心に喜びが与えられます。神様は、「ハーモニー」「調和」を美しいものと感じるように人間を設計されたのです。しかし、それは同時に神様もハーモニー、調和を喜ばれることを示唆しています。なぜなら、神様はご自分に似た者として人間を創造されたからです。(創世紀1:26)

今週と来週はコロサイ人への手紙の3章から学びますが、ここに記されている教会の姿は、キリストへの信仰によって一致し、まるで美しいハーモニーを奏でるように、一人ひとりが与えられた賜物を用い、互いに支えあっている姿といえるでしょう。ハーモニーは一人では作り出すことができません。また、超一流のソロ歌手が集まったとしても、それが美しいハーモニーになるとは限りません。同じように、私たちは、一人で信仰生活を歩んでも、神様が喜ばれる調和を作り出すことはできません。また、経験豊かな牧師、神学者が集まったとしても、それだけでは一致を実現することはできないのです。そこにいる全員が、自分のスタイル、主張があったとしても、場合によっては教会の調和のためにそれらに変更を加えたり、控えたりすることが求められるのです。聖歌隊も、教会も個人が別々に自分の理想を実現するための場所ではなく、ひとりひとりの個性が生かされつつ、美しい調和を作り出すことを大切にしている集まりであることを覚えておきましょう。

ライフチャーチ牧師
大谷信道


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