デイリーディボーション 1月18日(水)

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デイリーディボーション 1月18日(水)

2023年1月18日(水)
【今日のみことば】 ローマ人への手紙 8章28-30節 28神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。29なぜなら、神は、あらかじめ知っておられる人々を、御子のかたちと同じ姿にあらかじめ定められたからです。それは、御子が多くの兄弟たちの中で長子となられるためです。30神はあらかじめ定めた人々をさらに召し、召した人々をさらに義と認め、義と認めた人々にはさらに栄光をお与えになりました。
①「神がすべてのことを働かせて益としてくださる」とは? 今日の個所も、また、多くの牧師・教師、または、バイブルスタディー・デボーションのテキストなので、文脈を無視した解釈や適用が教えられてしまう箇所です。
この個所は「あなたにとっては『損』と思えるような良くない出来事が起きていたとしても、それには必ず意味があり、神様は必ずその経験を『益』としてくださいます!」というようなメッセージとして語られることが多いと思います。』聖書全体から見れば、信仰(神様への愛)をもって生きる人を祝福されるというメッセージは決して間違いではないでしょう。しかし、重要なポイントは、パウロはここでそのようなメッセージを伝えたいと思っているのか否かということ、パウロのことばの解釈がそれで合っているか否かということです。答えは「いいえ」です。パウロが目の前にいたとしたら、「確かに地上における祝福を神様は約束してくださっているけれど、この個所で私が言いたいことはそのようなことではないのです!」と言われてしまうかもしれません。
パウロのポイントは、「被造物全体が今に至るまで、経験している産みの苦しみ」がイエス様の再臨の時に「喜び」に変えられるというものです。パウロが頭の中に描いているのは「イエス様との面会の喜び」であって、「地上での肉的な喜び」ではないのです。頭の中が「地上での祝福(現世利益)」でいっぱいになってしまっている人は、パウロの喜びと情熱の真の理由を見失ってしまうのです。
パウロがこのようなメッセージを手紙に記しているのは、ローマの教会のクリスチャンたちの中で、クリスチャンになった後も地上での生活(収入・健康など)が大きく変わらないことに不平不満を感じていた人々が少なからず存在していためであると想像できます。それは、エジプトを脱出した直後から荒野での生活に不平不満を募らせたイスラエルの民の状態にも似ています。「神様とモーセを信じてエジプトを出てきたのに、なんでこんな苦しい生活をしなければならないのだ!」と不満を口にする人々です。クリスチャンの地上での生活は、イスラエルの民の荒野での生活によく似ています、そして、彼らの「カナンの地」は私たちの「天の御国」に似ています。共通しているのは「神様の約束」です。さらに共通しているのは、苦難の中で忍耐強く神様の約束を信じ続けること、神様を信頼し続けることです。
神様の約束を信じず、現世利益を求め、エジプトに帰りたいとつぶやいた人は、約束の地に入ることができませんでした。私たちクリスチャンは、同じ間違いを犯さないように注意する必要があります。大切なことは、最後まで神様の愛と神様の約束を信じ続けることです。「神様が私を愛しているのなら、地上でこんな苦しい目に遭うはずがない」というような、近視眼的な信仰に陥ってはならないのです。私たちクリスチャンが完全な平安と慰めを受けるのは、この地上ではなく、この世を去ってキリストとともにいるときなのです。今日も最後にピリピ人への手紙のパウロのことばに目を留めてみましょう。
ピリピ人への手紙 1章21-23節 21私にとっては、生きることはキリスト、死ぬことも益です。22しかし、もしこの肉体のいのちが続くとしたら、私の働きが豊かな実を結ぶことになるので、どちらを選んだらよいのか、私にはわかりません。23私は、その二つのものの間に板ばさみとなっています。私の願いは、世を去ってキリストとともにいることです。実はそのほうが、はるかにまさっています。
ライフチャーチ 大谷 信道


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