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2021年1月8日(金)
ペテロの手紙第一 4:3-5 3あなたがたは、異邦人たちがしたいと思っていることを行ない、好色、情欲、酔酒、遊興、宴会騒ぎ、忌むべき偶像礼拝などにふけったものですが、それは過ぎ去った時で、もう十分です。4彼らは、あなたがたが自分たちといっしょに度を過ごした放蕩に走らないので不思議に思い、また悪口を言います。5彼らは、生きている人々をも死んだ人々をも、すぐにもさばこうとしている方に対し、申し開きをしなければなりません。
【ポイント】 ①「同調圧力・ピアプレッシャー」に屈しない 同調圧力とは「集団において、少数意見を持つ人に対して、周囲の多くの人と同じように考え行動するよう、暗黙のうちに強制すること。」(デジタル大辞泉)です。特に「和」が美徳とされる日本では、この同調圧力に弱い人が多いそうです。恐らく、日本人のマスクの着用率の高さは、衛生観念の高さからだけでなく、周りの目を強く気にすることにも起因しているのではないでしょうか。
この日本人の傾向は、私たちがクリスチャンとして生活するうえで大変大きな問題となる可能性があります。言うまでもなく、私たちクリスチャンは周囲の人と違う価値観、行動規範を持つ「少数者」として生きています。学校や職場の友人が「好色、情欲、酔酒、遊興、宴会騒ぎ、忌むべき偶像礼拝など」に何の疑問を覚えることな楽しんでいる環境の中で、その人たちに同調しないことに大きなプレッシャーを覚える人も少なくないでしょう。そのプレッシャーは「集まりの雰囲気を悪くする」「善人ぶっていると思わる」「協調性(社交性)がない」などという批判を受けたり、仲間外れにされたりすることに恐れを感じることではないかと思います(最近は上司からの「飲み」の誘いを断ることにプレッシャーを感じない人が増えてきているそうですが)。
このように、日本でクリスチャンとして生きて行くことは、例えば、アメリカのバイブルベルト(クリスチャン人口が多い地域)で生活しているクリスチャンが想像できないような大変さがあるのです。しかし、落胆する必要はありません。なぜなら、私たちの置かれている状況と、聖書の時代のクリスチャンが置かれている状況は大変似ているからです。今日の個所からも、そのことが明らかです。クリスチャンとなり、神様の喜ばれる生き方を選び取るときに、当時のクリスチャンたちも友人たちから「悪口」を浴びせられていたのです。私たちが覚えている「生きづらさ」は、最初のクリスチャンたちも経験していたのです。
一緒に遊んだり、飲み歩く友人は大切かもしれません。しかし、そのうちの何人があなたの人生の責任を負ってくれるでしょうか。もちろん、その中には家族以上に心を開くことができる大切な友だちがいると感じているかもしれません。しかし、もしその友人が本当にあなたを愛しているとしたら、あなたが大切にしている価値観や行動規範も大切にし「好色、情欲、酔酒、遊興、宴会騒ぎ、忌むべき偶像礼拝など」に無理やり連れて行ことはしないはずです。それが、本当の友ではないでしょうか。
ですから、私たちは「同調圧力・ピアプレッシャー」を恐れてはならないのです。そしてペテロは本当に恐れるべきは「神様」であると教えているのです。この方こそ、私たちを愛し、導き、私たちの魂の責任を負ってくださっている方だからです。
ライフチャーチ 大谷信道