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2017年10月2日(月)
【通読】
マタイの福音書 21:1-6
1それから、彼らはエルサレムに近づき、オリーブ山のふもとのベテパゲまで来た。そのとき、イエスは、弟子をふたり使いに出して、2言われた。「向こうの村へ行きなさい。そうするとすぐに、ろばがつながれていて、いっしょにろばの子がいるのに気がつくでしょう。それをほどいて、わたしのところに連れて来なさい。3もしだれかが何か言ったら、『主がお入用なのです』と言いなさい。そうすれば、すぐに渡してくれます。」4これは、預言者を通して言われた事が成就するために起こったのである。5「シオンの娘に伝えなさい。『見よ。あなたの王があなたのところに来られる。柔和で、ろばの背に乗って、それも、荷物を運ぶろばの子に乗って。』」6そこで、弟子たちは行って、イエスが命じられたとおりにした。
【ポイント】
①ロバは何頭?
次回の聖書クイズの問題になりそうですね。昨日の紙芝居もそうでしたし、いわゆる「聖画」の多くには、イエス様が乗っているろばが一頭だけ描かれています。しかし、今日の箇所をしっかりと読むと、イエス様は「親ろば」と「子ろば」の両方を連れてくるように命令されていることが分かります。つまり、イエス様と弟子たちはロバ2頭連れて行き、子ろばの方にイエス様が乗られていたわけです。
②なぜ、ロバが2頭必要だったのでしょうか?
イエス様がロバを必要とされた理由は何だったでしょうか。それはマタイが解説しているように、旧約聖書の預言を成就するためです。その預言とは5節に引用されているゼカリヤ9章9節です。ゼカリヤ書のほうの記述を確認してみましょう。「シオンの娘よ。大いに喜べ。エルサレムの娘よ。喜び叫べ。見よ。あなたの王があなたのところに来られる。この方は正しい方で、救いを賜わり、柔和で、ろばに乗られる。それも、雌ろばの子の子ろばに。」
ゼカリヤ書には「王」は「子ろば」に乗って来られると記されていますし、マタイもその点は正確に引用しています。そうです。イエス様が本当にゼカリヤ書の預言を成就するためには、乗っているロバが「子ろば」でないとならなかったのです。ですから、親ロバが一緒にいれば、それが「子ろば」であるが、見ている人たちの目にも明らかとなったのです。
これはあくまで想像なのですが、イエス様を乗せられるほどの「子ろば」は、結構成長したろばでしょうから1頭だけだと「子ろば」に見えなかったのかもしれませんね。また、それが本当に幼い子ろばだったとしたら、親と引き離されると不安になり落ち着かない可能性があったのかもしれません。
いずれにせよ、イエス様は旧約聖書の記述に極めて忠実なかたちでエルサレムに入られたということなのです。イエス様の姿から、私たちはみことばに大切に向かい合う必要性を学びましょう!
ライフチャーチ
大谷信道