デイリーディボーション 10月25日(金)

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デイリーディボーション 10月25日(金)

2019年10月25日(金)
ピリピ人への手紙  4:4-5 6何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。7そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。
【ポイント】 ①ピリピ教会のメンバーの「願い」を知る 今日の箇所は、本来の文脈が無視され、自分勝手な適用がされてしまう代表的な聖書個所です。どのように文脈が無視されているのかを考えてみましょう。言うまでもなく、この個所はパウロがピリピ教会のメンバーに与えているメッセージです。ですから、私たちがまず考えなければならないことは「ピリピ教会のメンバーの願いとは何なのか?」とか、「ピリピ教会の人々の『思い煩い』とは何だったのだろうか?」ということです。
残念ながら、ここで多くのクリスチャンが思考の飛躍をしてしまうのです。「あなたがの願い」を「ピリピ人への願い」ではなく「今の自分の願い」「自分個人の願い」にすり替えて考えてしまうのです。現代に生きる私たちも様々なストレスや悩みを抱えながら生きています。また「神様の平安で心を守ってもらいたい」という願いを持っていますから、その気持ちは十分に理解できます。そのような人たちのニーズに応えて、牧師、教師たちもこのだけを個所を抜き出して、励ましのメッセージをしてしまうのです。しかし、そのような飛躍は、パウロが本来伝えたいと思っているメッセージを無視し、自分たちの都合の良い解釈にしてしまうという、大変自分勝手な聖書の読み方になってしまうことを知らなくてはならないのです。
ピリピ教会の思い煩い、ピリピ教会の願いとは、教会内での不一致、ユダヤ主義的なクリスチャンの悪影響によって教会が揺らされていることであり、ピリピ教会の願いとは、教会が主にあって一致することです。とにかく、ここで重要なポイントは、今日のパウロのメッセージは「教会全体」に与えられたものであり、けっして個々の日常の生活についてのメッセージではないということです。また、それはすべてのクリスチャンに対して、「自分のことばかりでなく、自分の教会の健全な成長のために祈り、手を動かしなさい!」というメッセージでもあるということなのです。
ライフチャーチ 大谷信道


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