デイリーディボーション 10月30日(月)

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デイリーディボーション 10月30日(月)

2017年10月30日(月)

【通読】
マタイの福音書 23:37-39
1イエスが宮を出て行かれるとき、弟子たちが近寄って来て、イエスに宮の建物をさし示した。2そこで、イエスは彼らに答えて言われた。「このすべての物に目をみはっているのでしょう。まことに、あなたがたに告げます。ここでは、石がくずされずに、積まれたまま残ることは決してありません。」

【ポイント】
①神殿破壊の予告
神殿の破壊の予告は紀元70年に現実のものとなります。ユダヤ人のローマ帝国に対する暴動をきっかけに戦争に発展しますが、ローマ軍によって制圧され、70年に神殿も破壊されるという悲惨な結果となってしまいます。

イエス様の予知能力を信じない研究者(牧師)は、マタイの福音書が紀元70年以降に書かれたものだと主張します。しかし、これは個人的な考えですが、当時のユダヤ人の中にはローマ帝国に対する反感を感じている者も多くいたはずですから、ローマ帝国に対する反乱が起こる可能性が常にあったと思われます。そして、実際に反乱が起きてしまえば、ユダヤ人はローマ帝国の圧倒的な力によって完全に打ちのめされてしまうであろうことは誰にでも想像できたことだと思われます。

②信仰が試される
神殿はユダヤ人の信仰の象徴であり、宗教活動の中心でもありました。この事実を裏返していえば、神殿が消滅すれば、信仰も消滅してしまうことになります。恐らく、日本の仏教、神道などでも同じことが言えるでしょう。神社仏閣、祭壇などの建築物、構造物がなければ、行っている宗教的な儀式、活動のほとんどが成立しないことでしょう。例えば、神社仏閣の建物が無くなったら、どのように初詣を行なうか想像もつかないことでしょう。

実は、イエス様の弟子たちは神殿再建後に生まれていますから、神殿の存在が当然の事として育ってきた世代です。ですから、弟子たちの神殿中心という間違った礼拝の感覚を捨てさせることも、重要だったと思われます。神殿破壊の予告を聞いた弟子たちは、「それではどのように礼拝、ささげ物行っていけばよいのか?」と礼拝について改めて考える機会となったはずです。イエス様の神殿の破壊の予告は、単なる予言ではなく、弟子たちの信仰を整えていくために重要な教えでもあったのでしょう。

時間がある人は、ヨハネ4章1-26節を読んでみましょう。イエス様が明らかにされた「まことの礼拝(者)」について深く学ぶことができます。

ライフチャーチ
大谷信道


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