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2017年10月31日(火)
【通読】
マタイの福音書 24:3-7
3イエスがオリーブ山ですわっておられると、弟子たちが、ひそかにみもとに来て言った。「お話しください。いつ、そのようなことが起こるのでしょう。あなたの来られる時や世の終わりには、どんな前兆があるのでしょう。」4そこで、イエスは彼らに答えて言われた。「人に惑わされないように気をつけなさい。5わたしの名を名のる者が大ぜい現われ、『私こそキリストだ』と言って、多くの人を惑わすでしょう。6また、戦争のことや、戦争のうわさを聞くでしょうが、気をつけて、あわてないようにしなさい。これらは必ず起こることです。しかし、終わりが来たのではありません。7民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、方々にききんと地震が起こります。
【ポイント】
①イエス様の再臨に備える
一体イエス様はどのような出来事についての予告をされているのでしょうか。一つ明らかなのは、昨日も触れた、紀元66年から73年ごろまでユダヤ人とローマ帝国の間に戦争(ユダヤ戦争)の予告であったということです。このユダヤ戦争はイスラエルの歴史を語る上で絶対に外すことができない、極めて大きな惨劇の一つです。戦争の結果、神殿は破壊されエルサレムは陥落。その後も各地で抵抗を続けますが、マサダと言う砦に立てこもった1000あまりのユダヤ人は3年間の抵抗の末、数名の女性と子ども以外が全員自殺するという悲劇が起こりました。イエス様の予告の多くは、ユダヤ戦争についてのものだったと理解するのが大変自然です。そもそも、弟子たちが生きている間に経験するはずのないことがらについて、ここまで詳細に語る必要はなかったと思われます。つまり、イエス様の預言の多くはユダヤ戦争によって成就下ということです。
しかし、3節の弟子たちの「あなたの来られる時や世の終わりには、どんな前兆があるのでしょう。」と言う質問から、イエス様の語られている内容がユダヤ戦争だけを指しているわけでないことも明らかです。つまり、イエス様の昇天から、現在に至るまで、依然として「世の終わり」に向かっている途中であるということです。ということは、当時の弟子たちだけでなく、現代に生きるクリスチャンにも関係している大切な内容であるということになります。
つまり、現代に生きる私達も、どのような出来事が起こったとしても、4節のイエス様の「気をつけて、あわてないようにしなさい。これらは必ず起こることです。」というみことばに聞き従う必要があるということです。そして、13節の「しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われます。」というイエス様の約束を信じることです。
ライフチャーチ
大谷信道