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2017年10月9日(月)
【通読】
マタイの福音書 21:23-27
23それから、イエスが宮に入って、教えておられると、祭司長、民の長老たちが、みもとに来て言った。「何の権威によって、これらのことをしておられるのですか。だれが、あなたにその権威を授けたのですか。」24イエスは答えて、こう言われた。「わたしも一言あなたがたに尋ねましょう。もし、あなたがたが答えるなら、わたしも何の権威によって、これらのことをしているかを話しましょう。25ヨハネのバプテスマは、どこから来たものですか。天からですか。それとも人からですか。」すると、彼らはこう言いながら、互いに論じ合った。「もし、天から、と言えば、それならなぜ、彼を信じなかったか、と言うだろう。26しかし、もし、人から、と言えば、群衆がこわい。彼らはみな、ヨハネを預言者と認めているのだから。」27そこで、彼らはイエスに答えて、「わかりません」と言った。イエスもまた彼らにこう言われた。「わたしも、何の権威によってこれらのことをするのか、あなたがたに話すまい。
【ポイント】
①イエス様への罠
「何の権威によって、これらのことをしておられるのですか。だれが、あなたにその権威を授けたのですか。」という質問は、イエス様に対する「罠」でした。イエス様が「天からです。」と答えれば、それは「神への冒涜だ!」などと攻撃されたでしょうし、「人からです。」と答えれば、「お前は祭司の家系(レビ族)でもなければ、正式な教育も受けてないだろう。」などと中傷されたことでしょう。
イエス様は祭司たちの悪意ある質問の意図をよく理解していました。そこで「ヨハネのバプテスマは、どこから来たものですか。天からですか。それとも人からですか。」と切り替えされました。その質問の意図は25,26節に記されているとおりです。
②信じられない理由ではなく、信じられる理由を見る
使徒ペテロはマタイ16章16節で、イエス様について「あなたは、生ける神の御子キリストです。」と告白しました。これはペテロの勝手な想像、妄想ではなく、イエス様の言動を直接目撃した上で下した合理的な結論です。同じように、私たちも、ペテロの「イエスは生ける神の御子キリストだ。」という証言について、それが真実であるのか、偽証であるのか、様々な証拠に基づいて合理的な結論を下すことが求められています。イエス・キリストへの信仰は「信じたい」とか「信じたくない」というような気分や感覚に基づくものではないのです。
残念ながら、数々の証拠が提示されているにもかかわらず、祭司たちは「信じたくない」という思いのせいで、イエス様がキリストであることを受け入れることができなかったのです。ですから、イエス様は聞く耳を持たない人々にご自分が何の権威によっているのかを説明されなかったのです。
ライフチャーチ
大谷信道