デイリーディボーション 11月24日(金)

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デイリーディボーション 11月24日(金)

2017年11月24日(金)

【通読】
マタイの福音書 26:57-68
57イエスをつかまえた人たちは、イエスを大祭司カヤパのところへ連れて行った。そこには、律法学者、長老たちが集まっていた。58しかし、ペテロも遠くからイエスのあとをつけながら、大祭司の中庭まで入って行き、成り行きを見ようと役人たちといっしょにすわった。59さて、祭司長たちと全議会は、イエスを死刑にするために、イエスを訴える偽証を求めていた。60偽証者がたくさん出て来たが、証拠はつかめなかった。しかし、最後にふたりの者が進み出て、61言った。「この人は、『わたしは神の神殿をこわして、それを三日のうちに建て直せる』と言いました。」62そこで、大祭司は立ち上がってイエスに言った。「何も答えないのですか。この人たちが、あなたに不利な証言をしていますが、これはどうなのですか。」63しかし、イエスは黙っておられた。それで、大祭司はイエスに言った。「私は、生ける神によって、あなたに命じます。あなたは神の子キリストなのか、どうか。その答えを言いなさい。」64イエスは彼に言われた。「あなたの言うとおりです。なお、あなたがたに言っておきますが、今からのち、人の子が、力ある方の右の座に着き、天の雲に乗って来るのを、あなたがたは見ることになります。」65すると、大祭司は、自分の衣を引き裂いて言った。「神への冒涜だ。これでもまだ、証人が必要でしょうか。あなたがたは、今、神をけがすことばを聞いたのです。66どう考えますか。」彼らは答えて、「彼は死刑に当たる」と言った。67そうして、彼らはイエスの顔につばきをかけ、こぶしでなぐりつけ、また、他の者たちは、イエスを平手で打って、68こう言った。「当ててみろ。キリスト。あなたを打ったのはだれか。」

【ポイント】
①自分の「救い主」を侮辱する人々
使徒ヨハネはユダヤ人のキリストに対する態度についてこのように表現しています。「11この方はご自分のくにに来られたのに、ご自分の民は受け入れなかった。」(ヨハネ1章)客観的に見れば全く馬鹿げた話に思えます。なぜなら、自分の救い主を拒絶することは自殺を選ぶのと同じことだからです。

しかし、私たち人間はこのような馬鹿げたことを様々なところで行っていることを知る必要があります。親に反発する子ども、教師に反抗する生徒、警察官の任務(取り締まり等)の文句をつける市民などがそれです。教会においても牧師と信徒の間に同じようなことが起きてしまうこともしばしばあるようです。特に、自分の学力向上、人間的成長、安全、信仰の成長のために「問題点」を指摘されるときに反発を覚えるものです。自分のエゴ、つまらないプライドのために、教えよう、助けようとしてくれる人にたいして言い訳をしたり、その人を悪者にしてまで自分の問題点を正当化してしまうのです。

ですから、今日ような箇所を読む時に「救い主を拒絶したユダヤ人はひどい!」などと他人事として捉えてはならないのです。キリストを拒絶し、侮辱し、十字架にかけられることを望んだユダヤ人に罪深い自分自身の姿を重ねてみることが大切なのです。

②私たちの責任
「神様の恵み」は、最近流行りの「自己責任」の対極にあるものです。なぜなら、神様は私たちの罪の責任を私たちの代わりに負ってくださるからです。神様は私たちは自分の罪についての責任、報いを受ける必要がないと言ってくれているのです。もっと厳密に言えば、罪の問題(負債)は極めて大きために、私たちの個人的な努力では絶対に解消することはできないと教えられているのです。しかし、天の父は、私たちが天の父の愛を知り、天の父を愛し、子どもとしてくださることを求める時に、私たちの罪の負債を肩代わりしてくださるのです。しかし、自分自身の霊的な破産について認めたくない人、自分の行動を正当化したい人は、そのエゴ、プライドのために「神になんか頼りたくない。」「神に借りを作りたくない」などと考えてしまうのです。

ここで私たちが知るべきことは、自分の人生、罪の問題を神様に委ねるか否かを最終的に判断するのは「自分」であるということです。さらに、その判断によって生じる結果、報いを受けるのも「自分」だと言うことです。「自分の判断、決断についての報いを受けるのは自分」だという言う点、「その結果について他人のせいにすることができない」という点においては、「自己責任」という側面があるのです。

今日の箇所に出て来るユダヤ人たちの姿を見る時に、私たちのイエス・キリストを信じ、愛し、人生を委ね、主として従うという決断が、神様の御心にかなうものであり、自分の地上での人生、死後の人生を考える時に、最良の決断であったという確信を深めましょう。

ライフチャーチ
大谷信道


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