デイリーディボーション 11月27日(金)

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デイリーディボーション 11月27日(金)

2020年11月27日(金)
ヤコブの手紙 5:14-15 14あなたがたのうちに病気の人がいますか。その人は教会の長老たちを招き、主の御名によって、オリーブ油を塗って祈ってもらいなさい。15信仰による祈りは、病む人を回復させます。主はその人を立たせてくださいます。また、もしその人が罪を犯していたなら、その罪は赦されます。
【ポイント】 ①「信仰による祈り」について考える 医薬品などの治験を行う際に、実際の薬を使用する患者さんと、プラセボと呼ばれる偽薬を投与する患者さんに分けて、実際の薬との効能の違いを検証することが求められています。その理由は、プラセボ(偽薬)を投与された患者の中に、病状が改善してしまう人が一定数いることが分かっているからです。例えば「これは画期的ながんの治療薬ですよ!」との説明を受けて、ただの生理食塩水の点滴を受けた患者さんの中に、がん細胞が減るなどの効果が出る人がいるということです。不思議なことですね。ですから、プラセボ(偽薬)よりも明らかに効果が高いことが確認できなければ、その薬が本当に効果があることにならないわけです。
以前、ある牧師がイスラエル旅行の際に現地でオリーブ油を手に入れ、病の癒しの祈りのために利用していると話していました。なんだか、いかにも効き目がありそうな感じですし、先に説明した「プラセボ効果」もあるかもしれません。ですから、ヤコブが教えているようにオリーブ油を塗って祈ることは決して悪いことだとは思いませんが、そこばかりに注目してしまうと、ここでの「信仰による祈り」についての本質的な教えを見過ごしてしまう可能性があるのではないかと思っています。
私は、ここでの最重要ポイントは、病(癒し)に関して神様に身を委ねることだと考えます。というのも、ここでは「長老(牧師)にオリーブ油を携えて、病の人を尋ね、祈りなさい」と教えているのではなく、病の中にある人に対して、「長老(牧師)に祈ってもらいなさい」と勧めているのです。つまり、ここでは「病の中にある人の信仰」が問われているわけです。癒しのための祈りというと「祈る人が癒しの賜物を持っているか否か」とか「祈りの方法(作法?)」などが重要なポイントだと勘違いしているクリスチャンが少なくありません。神様が創造された人間の肉体にはプラセボ効果のように、思い込みでも治ってしまう機能が与えられているようですから、いかにも効き目がありそうな雰囲気を演出すれば、プラセボ効果がより一層働く可能性はあることでしょう。しかし、それでは、「神様の力」ではなく、「祈ってくれる人の力」を信じることになりかねません。それでは「信仰による祈り」ではなくなってしまうのです。本当に大切なことは、「誰が祈るのか」でも「どのように祈るのか」ではなく、病についても100%神様に身を委ねることなのです。
ライフチャーチ 大谷信道


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