デイリーディボーション 12月22日(金)

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デイリーディボーション 12月22日(金)

2017年12月22日(金)

【通読】
ローマ人への手紙 1:1-5
1神の福音のために選び分けられ、使徒として召されたキリスト・イエスのしもべパウロ、2――この福音は、神がその預言者たちを通して、聖書において前から約束されたもので、3御子に関することです。御子は、肉によればダビデの子孫として生まれ、4聖い御霊によれば、死者の中からの復活により、大能によって公に神の御子として示された方、私たちの主イエス・キリストです。5このキリストによって、私たちは恵みと使徒の務めを受けました。それは、御名のためにあらゆる国の人々の中に信仰の従順をもたらすためです。

【ポイント】
①パウロは「学者」ではない。
本日から「ローマ人への手紙」に入ります。デイリーディボーションの記録を見てみると、ローマ人への手紙はちょうど6年前の12月から7ヶ月間学んでいたことが分かります。2回目の方、始めての方もいらっしゃると思いますが、新鮮な思いで学んで行きましょう!

多くの人が「ローマ人への手紙は教理に重点がおかれた論文である。」というような説明の仕方をします。しかし、そのような視点(先入観)はこの手紙の本質を見失わせかねません。確かに、教理に重点が置かれていることは事実です。しかし、使徒パウロがこれまで誰も発表していないイエス・キリストの福音に関する研究内容をを発表するという目的、自分の研究の成果を世に知らしめるという目的、人々から良い評価を受け目的、研究者としての地位を築くという目的などでこの手紙を書いたのではないことは内容からも明らかです。つまり、いわゆる「論文」などでは決してないということです。ということは、この手紙を読む私たちも、論文を学ぶような姿勢、つまり知識の習得のために読んでも意味がないということになります。

それでは、使徒パウロは何の目的でこの手紙を書いたのでしょうか?

②パウロは「宣教師」でもない。
ある人はパウロを「宣教師」と位置づけます。しかし、パウロの働きは、私たちの知っている最近の宣教師とは全く違います。つまり、宣教地で人々と仲良くなったり、相談にのってあげたり、バイブルスタディーをしたり、人々を信仰に導いたり、すでにある教会のお手伝いをしたりするだけで任期を終え、帰国してしまうケースが多い現代の宣教師とパウロの働きは全く別物であるということです。パウロは「教会の建て上げ」、「キリストのからだの建て上げ」を福音宣教の明確なゴールと位置づけ、そのゴールに向かって全力で取り組んでいたことが明らかです。(もちろん、現代でも開拓伝道に真剣に取り組んでいる宣教団体もたくさんあります。)

事実、パウロの手紙の大半は「個人」ではなく、自分が開拓や形成に関わった、または関わりたいと思っている「教会」に宛てて書かれたものです。つまり、パウロの頭の中は常に「教会形成」のことでいっぱいだった証拠です。しかし、パウロが教会の心配をすることはごく当然のことなのです。なぜなら、どのように熱心に個人伝道を続けたとしても、救われた人々が群れを作り、自分たちが伝道の働きを受け継いで行かなければ、その宣教地でのクリスチャンは第一世代で息絶えてしまうことになるからです。パウロは一世代で消滅してしまうクリスチャンのために福音宣教の働きをしていたのではないのです。

私の願いは、皆さんがこの手紙を読み進めるなかで、「なぜパウロはこの手紙を書いたのか?」「パウロは何を使命として生きていたのか?」というようなことを、受け売りではなく、自分自身で見出し、イエス様から与えられた使命に対するパウロの情熱を肌で感じていただくことです。そして、もしパウロの使命がイエス様の御心であるのあれば、私たちがその使命、情熱を受け継いでいくことをイエス様が望まれていることに気付いてほしいのです。

ライフチャーチ
大谷信道


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