デイリーディボーション 12月25日(水)

誰でも気軽に集える、明るく、カジュアルな雰囲気の教会です。

デイリーディボーション 12月25日(水)

2019年12月25 日(水)
テサロニケ人への手紙  1:4-6 4神に愛されている兄弟たち。あなたがたが神に選ばれた者であることは私たちが知っています。5なぜなら、私たちの福音があなたがたに伝えられたのは、ことばだけによったのではなく、力と聖霊と強い確信とによったからです。また、私たちがあなたがたのところで、あなたがたのために、どのようにふるまったかは、あなたがたが知っています。6あなたがたも、多くの苦難の中で、聖霊による喜びをもってみことばを受け入れ、私たちと主とにならう者になりました。
【ポイント】 ①原点を忘れない 各教会に共通する問題は、教会開拓、またはパウロが教会形成にかかわっていた時期は、メンバー一人ひとりが福音に触れ、恵みによる救いを心から喜び、純粋な福音を保とうと熱心に取り組んでいたのですが、ある程度時間が経つと異端的な教えが入り込んだり、教会の中に分裂分派が起きてしまうという点です。
テサロニケ教会も同様です。パウロは、テサロニケ教会の人々が初めて福音に触れた時のことを思い出させ、信仰の原点(初心)に立ち返らせようとしているのでしょう。また、パウロ手紙を書いている時点では、彼がテサロニケ教会の形成に直接かかわっていた時期を知らない人たちもいたことでしょう。そのようなメンバーはテサロニケの地に教会が存在していることが当たり前と感じていたかもしれません。しかし、教会形成の初期段階において、どれほど多くの犠牲が払われ、その働きと祈りの結晶として現在の教会が存在していることを教えようとしていたのかもしれません。
現代においても、そのような視点で教会を見ることが重要ではないでしょうか。もしかしたら、すでに手遅れなのかもしれません。なぜなら、現代は「新しい教会が開拓されて当たり前」「教会が存在して当たり前」という時代が終わり、教会が閉鎖していく時代に入っているからです。しかし、事態の深刻さを直面することによって、各教会(クリスチャン)が目を覚まし、自分たちの教会の原点、パウロの時代の教会の原点に立ち返り、福音を伝えること、キリストのからだを建て上げることを熱心に行わなければならないことに気が付くのであれば、それは日本の福音宣教の働きにとってプラスになるかもしれません。
私は、新しい教会を生み出すことが最重要課題だと思っています。もちろん、既存教会の建て直しも重要です。しかし、時間がかかるのです。どの時代でも教会の閉鎖はありました。事実、聖書に出てくる教会は一つも現存していません。そのような中で、キリスト教会が存在し続けている理由は、私たちの先輩クリスチャンたちが、新しい教会を建て続けてくれたからです。
ライフチャーチの開拓によって、日本バプテスト連盟には教会が一つ増やされました。しかし、資料を見ると過去十年間の教会の増減は「-6」、前年比は「-3」です。教会閉鎖が加速していることが推察できます。新しい教会が建てられること、既存教会が開拓当初の信仰に立ち返ることがいかに重要なのかが分かると思います。
ライフチャーチ 大谷 信道


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