デイリーディボーション 3月2日(金)

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デイリーディボーション 3月2日(金)

2018年3月2日(金)

【通読】
ローマ人への手紙 8:26-27
26御霊も同じようにして、弱い私たちを助けてくださいます。私たちは、どのように祈ったらよいかわからないのですが、御霊ご自身が、言いようもない深いうめきによって、私たちのためにとりなしてくださいます。27人間の心を探り窮める方は、御霊の思いが何かをよく知っておられます。なぜなら、御霊は、神のみこころに従って、聖徒のためにとりなしをしてくださるからです。

【ポイント】
①御霊は何から「助けて」くださるのか?
今日の箇所は、もともとの文脈から切り離され、好き勝手に適用されてしまっていることが多い箇所なので注意が必要です。また、26節の「御霊ご自身が、言いようもない深いうめきによって、私たちのためにとりなしてくださいます。」という箇所を、「異言」によって祈ることだと教える教会(教団)もあるようですが、前後関係から、パウロがこの箇所で「異言の大切さ」を教えているわけではないことは明らかです。

さて、それでは文脈から離れないように内容を見ていきましょう。今日の箇所で必ず明確にしなければならない点は、26節の「御霊も同じようにして、弱い私たちを助けてくださいます」で、御霊が「何から」私たちを助けてくださるのかということです。

私たちが困ったことがあれば、何でも助けてくれるということなのでしょうか?夢の実現のために苦労しているとしたら、そういうことも助けてくださるということでしょうか?このような時に最も重要なことは、前の箇所を見ることです。国語の問題なので、「傍線部①は具体的に何を指しているのか20字以内で答えなさい。」というような問題があったのを覚えてるでしょうか。実は、聖書をきちんと読むためには、このような国語の知識(常識)が役に立つのです。

前の部分を読んでいくと、「17もし子どもであるなら、相続人でもあります。私たちがキリストと、栄光をともに受けるために苦難をともにしているなら、私たちは神の相続人であり、キリストとの共同相続人であります。」とあり、私たちがクリスチャンとして、キリストと共に歩んでいく中で、キリストとともに苦難を受けることがあることが分かります。つまり、霊的には完全な贖いが与えられている私たちですが、地上では依然として肉体を持ち、その肉体はサタンからの誘惑、人々からの迫害を受ける状態にあります。つまり、キリストの愛、御霊の導きから私たちを離させようとする力が常に働いている地上では、私たちは常に弱さを覚えているはずなのです。ですから、神様は、神様の御心、神様の栄光、神様の計画のために生きようとしている私たちを御霊をもって助けて下さっているということなのです。

つまり、パウロの感じている「弱さ」とは、神様の御心に忠実に従っていきたいと切に願っている者、キリストのから与えられた使命に人生をかけて取り組んでいる者が経験する「弱さ」であるということですね。

ライフチャーチ
大谷信道


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