デイリーディボーション 3月26日(土)

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デイリーディボーション 3月26日(土)

2022年3月26日(土)
マタイの福音書 22章23-28節 23その日、復活はないと言っているサドカイ人たちが、イエスのところに来て、質問して、24言った。「先生。モーセは『もし、ある人が子のないままで死んだなら、その弟は兄の妻をめとって、兄のための子をもうけねばならない』と言いました。25ところで、私たちの間に七人兄弟がありました。長男は結婚しましたが、死んで、子がなかったので、その妻を弟に残しました。26次男も三男も、七人とも同じようになりました。27そして、最後に、その女も死にました。28すると復活の際には、その女は七人のうちだれの妻なのでしょうか。彼らはみな、その女を妻にしたのです。」
【ポイント】 ①1世紀のユダヤ人の知性を甘く見てはならない サドカイ派の人々は死んだ人間が復活することなどあり得ないという常識を持っていました。この事実はキリスト教の成り立ちを考える上で極めて重要なポイントです。なぜなら、1世紀のユダヤ人たちは、人間の作り出した神話などに簡単に騙されるような文化水準、教育水準の低い人々ではなかったということです。今日の個所に登場するサドカイ人も、復活を教えているイエス様を侮蔑し、論破することを楽しんでいるかのようにも見えます。
イエス様はこのサドカイ人のような知性、理性、常識を持っている人々に対して福音を語られ、このような人々の前で十字架で死に、復活されたのです。「イエス様の復活などと言うのは単なる作り話だ。2000年以上前のパレスチナに住んでいた人はそのような馬鹿げた作り話を信じたかもしれないが、私たちはそのようなものは信じない。」と考える人も多いことでしょう。反対に、現代においても、2000年以上前にパレスチナで暮らしていたユダヤ人よりも、迷信などを信じてしまっている人が大勢います。ヨーロッパの祭りなどを見ると、民衆信仰とキリスト教がごちゃ混ぜになってしまっている様子、何の疑問も覚えることなく信じてしまっている人々を見ることができます。
今日の個所から、当時のサドカイ人の常識、感覚は現代の私たちと大きく変わることがないことが推察できます。教会学校・バイブルスタディーなどで「サドカイ人は悪い人」とレッテルを貼って終わりにしてしまうことが多いかもしれません。しかし、見方をちょっと変えれば、イエス様の時代に生きた人々の生の姿を垣間見ることができるのではないでしょうか。そして、その人々は私たちと大きく変わることがないのです。
ライフチャーチ 大谷信道


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