デイリーディボーション 4月13日(月)

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デイリーディボーション 4月13日(月)

2020年4月13日(月)
テモテへの手紙 第一 5:3-15 3やもめの中でもほんとうのやもめを敬いなさい。4しかし、もし、やもめに子どもか孫かがいるなら、まずこれらの者に、自分の家の者に敬愛を示し、親の恩に報いる習慣をつけさせなさい。それが神に喜ばれることです。5ほんとうのやもめで、身寄りのない人は、望みを神に置いて、昼も夜も絶えず神に願いと祈りをささげていますが、6自堕落な生活をしているやもめは、生きてはいても、もう死んだ者なのです。7彼女たちがそしりを受けることのないように、これらのことを命じなさい。8もしも親族、ことに自分の家族を顧みない人がいるなら、その人は信仰を捨てているのであって、不信者よりも悪いのです。9やもめとして名簿に載せるのは、六十歳未満の人でなく、ひとりの夫の妻であった人で、10良い行ないによって認められている人、すなわち、子どもを育て、旅人をもてなし、聖徒の足を洗い、困っている人を助け、すべての良いわざに務め励んだ人としなさい。11若いやもめは断わりなさい。というのは、彼女たちは、キリストにそむいて情欲に引かれると、結婚したがり、12初めの誓いを捨てたという非難を受けることになるからです。13そのうえ、怠けて、家々を遊び歩くことを覚え、ただ怠けるだけでなく、うわさ話やおせっかいをして、話してはいけないことまで話します。14ですから、私が願うのは、若いやもめは結婚し、子どもを産み、家庭を治め、反対者にそしる機会を与えないことです。15というのは、すでに、道を踏みはずし、サタンのあとについて行った者があるからです。
【ポイント】 ①敬虔の奥義を実践する エペソの教会では、夫無くした女性たち(やもめ)に関連する問題があったようです。決して、すべての夫に先立たれた女性が問題を起こしていたわけではありませんし、パウロが「やもめ」に偏見を持っていたわけでもありません。1世紀の世界では「やもめ」は経済弱者の典型でしたから、教会が積極的に生活の援助を行っていたと思われます。初代教会で執事が選出されるきっかけも、教会内の「やもめ」が不公平な扱いを受けていたという問題を解決するためでした。「そのころ、弟子たちがふえるにつれて、ギリシヤ語を使うユダヤ人たちが、ヘブル語を使うユダヤ人たちに対して苦情を申し立てた。彼らのうちのやもめたちが、毎日の配給でなおざりにされていたからである。」(使徒6:1)
エペソの教会においては、「やもめ」の中に、教会から様々な援助を受けていながら、教会内で問題行動を起こしてしまう人たちがいたのです。これは完全に想像なのですが、本来パウロは具体的な戒律や命令によってではなく、「やもめ」たちが自ら献身的に教会に仕えるようになることを期待し、待っていた部分もあるのでしょう。しかし、教会の中には「なぜ私たちは、あんな怠惰で、生活態度の悪い女性たちを援助しなければならないのか?」と文句を言う人がいたかもしれませんし、パウロに反対するリーダーの中には、パウロのやもめについての考え方がうまく行っていないことを、パウロを攻撃する材料にする者がいたのでしょう。ですから、14節の「ですから、私が願うのは、若いやもめは結婚し、子どもを産み、家庭を治め、反対者にそしる機会を与えないことです。」という箇所も、決して「若いやもめの再婚」を命令しているわけではなく、あくまでも、やもめたちが証しを立てつづけ、教会内外の人たちから、不必要な批判を受けない生き方をするように教えているのだと思われます。もし、やもめたちが、キリストのみことばを中心にして生活していたとしたら、今日の個所にあるような命令を下す必要はなかったと思われます。つまり、パウロの本当は命令は、やもめも、他の教会のメンバーも3章16節にあった「敬虔の奥義」を大切に生きることなのです。
ライフチャーチ 大谷信道


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