デイリーディボーション 4月14日(金)

誰でも気軽に集える、明るく、カジュアルな雰囲気の教会です。

デイリーディボーション 4月14日(金)

2023年4月14日(金)
【今日のみことば】 ローマ人への手紙 12章6-8節 6私たちは、与えられた恵みに従って、異なった賜物を持っているので、もしそれが預言であれば、その信仰に応じて預言しなさい。7奉仕であれば奉仕し、教える人であれば教えなさい。8勧めをする人であれば勧め、分け与える人は惜しまずに分け与え、指導する人は熱心に指導し、慈善を行なう人は喜んでそれをしなさい。
①すべてはイエス様の恵みに対する応答 ローマの教会では、いわゆる「人間関係の問題」が存在していたことが分かります。残念ながら、教会内の人間関係の問題を軽視するクリスチャンが少なくありません。また、教会内での人間関係による問題が常態化しているので、教会とはそのようなところ(常に人間関係の問題が存在する集まり)だと理解し、受け入れてしまっている人もいるようです。しかし、それでは、紙様の御心に従いしたためられたパウロの手紙、つまり神様からのメッセージが無駄になってしまうのです。教会内の人間関係の問題は初代教会からあったわけですが、パウロはその問題に対するはっきりとした解決策を手紙によって提示しました。だとしたら、同じ人間が集まる後世の教会は、信仰の先輩である初代教会とその信徒たちからしっかりと学ぶべきなのです。
12章のこれまで学んできた箇所も合わせると、ローマの教会の中には「分裂」「分派」「争い」などが存在し、群れとしての一致を保つことができなくなっていたことが推察できます。特に、今日の箇所に出てくる「賜物」の話からは、賜物の種類にランク付けをするようなことが起きていたことが分かります。この現象はコリントの教会でも見られたものであり、実は現代の教会でも見ることができるものです。当人たちは賜物による信仰の上下関係があることは否定しますが、冷静に観察すると、教会内で「異言」「預言」「癒し」などの賜物を持っているとされている人たちが、より優れた信仰のクリスチャンであると認識されていることが多いように思えます。しかし、そのような比較、ランク付けには、優越感を覚える人、劣等感を覚える人が生まれ、当然の結果として争い、妬み、誹りなどの温床になってしまうのです。信徒の間に競争が起きたほうが、熱心な人が増えるので、競争を巧みに利用する牧師も起きてきます。多くのカルト的キリスト教会や新興宗教の指導者たちは、霊的なレベルの競争、勧誘数の競争、献金額の競争などを利用し、規模を拡大させることに成功しているようです。
もし、教会の信徒全員が、神様から恵みとして与えられている賜物を、恵みに対する応答として用いていれば、必ず御霊の実が結ばれるはずであり、そこに争い、妬みなどが起こることはありません。しかし、パウロのことばを読めば、ローマの教会ではそうなっていないことが分かります。ここが大切なポイントなのです。それが、本当に神様の御霊による働きであれば、教会の中には「愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制」などの「御霊の実」が結ばれるのです。反対に、異言、預言、癒しなどの賜物を持っていない人たちが集まっていたとしても教会の中に「愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制」という実が結ばれつつあれば、それこそが神様の御心にかなった、御霊に従う者たちの群れということになるのです。6節の「与えられた恵みに従って」とは、このような教会の姿を指しているのではないでしょうか。
賜物は御霊によって与えられ、賜物が与えられた人は御霊に従って行動し、教会に御霊の実が結ばれるのです。
ガラテヤ人への手紙5章25-26節 25もし私たちが御霊によって生きるのなら、御霊に導かれて、進もうではありませんか。26互いにいどみ合ったり、そねみ合ったりして、虚栄に走ることのないようにしましょう。
ライフチャーチ 大谷信道


side_worship side_info