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2020年4月29日(水)
テモテへの手紙 第二 1:6-8 6それですから、私はあなたに注意したいのです。私の按手をもってあなたのうちに与えられた神の賜物を、再び燃え立たせてください。7神が私たちに与えてくださったものは、おくびょうの霊ではなく、力と愛と慎みとの霊です。8ですから、あなたは、私たちの主をあかしすることや、私が主の囚人であることを恥じてはいけません。むしろ、神の力によって、福音のために私と苦しみをともにしてください。
【ポイント】 ①テモテは何に「おくびょう」になっていたのか? テモテを「宣教師」として見ている人は、キリストの福音を宣べ伝える際に経験するであろう「迫害」に対して「おくびょう」になる必要はないという、パウロからの叱咤激励であると感じるかかもしれません。
しかし、テモテへの手紙全体を見ると、彼が直面していた問題は宣教地での迫害ではないことが明らかです。テモテが直面していた問題は、教会内の問題、特に間違った福音や教えを広めようとしているリーダーたちの問題なのです。そのような人々の中には若いテモテを軽んじたり、馬鹿にする者がいたことも分かります(1テモテ4:12)。さらに、8節から、テモテを派遣したパウロに反感を覚えている人がテモテを「虎の威を借る狐」であると中傷したり、投獄されているパウロを辱めるような発言をする者もいたのではないかと推測できます。
エペソの教会がイエス・キリストの福音と恵から離れることなく、純粋な信仰を保つように導くことは、若いテモテにとっては荷が重い使命だったに違いありません。パウロはその点を十分い理解した上で、何とかテモテを励まし、奮い立たせ、エペソの教会が健全な状態に立ち返るための働きを全うさせたいと思っていたのでしょう。そして、パウロは、神様(聖霊)の助けによって、テモテが神様から与えられているその使命を全うすることができることを確信できるようにメッセージを送っているのです。
パウロはピリピの教会のメンバーにも次のようなメッセージを送っていましたね。「13私は、私を強くしてくださる方によって、どんなことでもできるのです。」(ピリピ4:13)パウロのこの確信の根拠はただ一つです。それは、神様の計画に参加しているということです。パウロは、自分の計画の実現、自分の夢の実現のために働いていたのではなく、神様の計画の実現、神様の夢の実現のために働いていたのです。全能の神様が計画を進めているのですから、どのような困難に直面したとしても、神様がすべてを可能にしてくださると信じ、実際のその経験を重ねてきたのです。ですから、パウロはテモテに、そしてすべてのクリスチャンに神様の計画の実現のために何も恐れる必要がないことを、確信をもって伝えているのです。
是非、牧師たちが教会において、様々なプレッシャーや誘惑に負けることなく、福音を語り続けることができるように、恐れることなく間違いを正しい方向に導くことができるように祈ってください。
ライフチャーチ 大谷信道