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2020年4月4日(土)
テモテへの手紙 第一 4:3-8 3結婚することを禁じたり、食物を断つことを命じたりします。しかし食物は、信仰があり、真理を知っている人が感謝して受けるようにと、神が造られた物です。4神が造られた物はみな良い物で、感謝して受けるとき、捨てるべき物は何一つありません。5神のことばと祈りとによって、聖められるからです。6これらのことを兄弟たちに教えるなら、あなたはキリスト・イエスのりっぱな奉仕者になります。信仰のことばと、あなたが従って来た良い教えのことばとによって養われているからです。7俗悪で愚にもつかぬ空想話を避けなさい。むしろ、敬虔のために自分を鍛練しなさい。8肉体の鍛練もいくらかは有益ですが、今のいのちと未来のいのちが約束されている敬虔は、すべてに有益です。
【ポイント】 ①福音を純粋培養する難しさを共有する 今日の個所だけでなく、テモテへの手紙を読むと、イエス・キリストの福音に何も足さず、何も引かずに伝え続けることがいかに難しいことであるのかを知ることができます。家庭でヨーグルト作りに挑戦したことがある人は、ちょっと気を抜くとヨーグルトの種に乳酸菌以外の雑菌が入り込み、失敗してしまうことを知っていると思います。乳酸菌が増殖しやすい環境では、雑菌も繁殖しやすいのでしょう。
実は教会も同じです。キリストの福音を信じる素直な心を持っている人は、福音以外も信じてしまう傾向があるのです。ですから、牧師やリーダーの責任は大きいのです。牧師は教会で福音が伝わりやすい環境を整えながら、一方では福音以外の教えが入り込んだり、増殖することに目を光らせている必要があるのです。先日、善意から「デマ」を拡散させてしまう人の話をしました。素直なクリスチャンの方々にとっては、善意から伝えられた純粋ではない福音を排除することは、そこに悪意を感じることがないので、ほぼ不可能なのです。
しかし、パウロとテモテは、あきらめることなくその困難に挑戦し続けたのです。現代の教会にあっても、牧師、執事、教会学校教師、そしてすべての信徒がチームとしての意識を持ち、純粋な福音を伝え続けるという使命に一致することが求められています。個人的には、その第一歩は、つまみ食い的な聖書の読み方・学び方をや、全体や文脈を大切にすることだと考えています。例えば、今日の個所にあるように、牧師などから「食べ・飲み物」に関しての教えを聞くことがあるでしょう。その時に、別の個所(福音書でのイエス様の教え、パウロの手紙)では、どのように教えられていたのかを探すのです。昔は、聖書を1ページずつ確認するか、高価な辞書類を購入するなどの必要がありましたから大変でしたが、今はパソコンやスマホで「聖書語句検索」ができるアプリやウェブサイトを利用するれば、いとも簡単に行うことができます。このようなツールの利用を強くお勧めします。
ライフチャーチ 大谷信道