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2021年5月21日(金)
マタイの福音書 2:8-12 8そして、こう言って彼らをベツレヘムに送った。「行って幼子のことを詳しく調べ、わかったら知らせてもらいたい。私も行って拝むから。」9彼らは王の言ったことを聞いて出かけた。すると、見よ、東方で見た星が彼らを先導し、ついに幼子のおられる所まで進んで行き、その上にとどまった。10その星を見て、彼らはこの上もなく喜んだ。11そしてその家に入って、母マリヤとともにおられる幼子を見、ひれ伏して拝んだ。そして、宝の箱をあけて、黄金、乳香、没薬を贈り物としてささげた。12それから、夢でヘロデのところへ戻るなという戒めを受けたので、別の道から自分の国へ帰って行った。
【ポイント】 ①ナザレのイエスは神の子か? 東方の博士が星に導かれたという話も、作り話のように感じてしまう人も多いことでしょう。しかし、昨日の処女降誕も含め、聖書に記されている現在の常識では考えられない出来事が事実であったか否かという議論は新約聖書が記されて以来ずっと行われてきました。しかし、科学は日々進歩していますから、100年前の科学の常識と、現在の科学の常識は相当変化しています。
昔の人は「科学の発展により聖書がフィクションに過ぎないことが証明されるだろうと!」考えていたかもしれません。ところが、興味深いことにその反対のことが起きているのです。例えば、今日の個所に出てくる「星」もそうです。電気も無く、大気汚染も、高い建物も無い時代の中東・パレスチナ地方は、天気がよく、空気が乾燥していれば、誰でもが驚くほどの星を見ることができたはずです(見たくなくても、星しか見えなかったと言っても良いかもしれません)。ですから、天体にいつもよりも強く光る星があれば、誰でもが気づいたはずです。つまり、天体について嘘の記述をすれば、誰でもが「そんな星を見た記憶はない!」と証言できるわけです。ですから、福音書の著者が誰でもが気づくあからさまな嘘を書くとは考えにくいのです。と言うことは、少なくとも、イエス様の誕生の前後に、通常よりも強く光る星が見られていたことは事実であると考えられるのです。このような観点から、天文学的な調査をしてみると、紀元前5,6年にいくつか候補となりそうな天体現象があったことが分かっています。また、ヘロデの死が紀元前4年であったこと、ルカの福音書の住民登録が紀元前6年であったという歴史(考古学)的な知識と合わせると、イエス様の誕生は紀元前6年前後となり、その時に特別な天体が観測されていたことも分かっているのです。つまり、これらの科学的な知識は、聖書の記述が事実である可能性を高めているのです。
ライフチャーチ 大谷信道