デイリーディボーション 5月28日(火)

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デイリーディボーション 5月28日(火)

2019年5月28日(火)
マルコによる福音書 7:24-26 27するとイエスは言われた。「まず子どもたちに満腹させなければなりません。子どもたちのパンを取り上げて、小犬に投げてやるのはよくないことです。」28しかし、女は答えて言った。「主よ。そのとおりです。でも、食卓の下の小犬でも、子どもたちのパンくずをいただきます。」29そこでイエスは言われた。「そうまで言うのですか。それなら家にお帰りなさい。悪霊はあなたの娘から出て行きました。」30女が家に帰ってみると、その子は床の上に伏せっており、悪霊はもう出ていた。
【ポイント】 ①異邦人とイエス様 -その2- 異邦人の女性とイエス様の会話に注意が必要です。ここからまず分かることは、異邦人の女性がイエス様の言っていることを100%理解していたということです。つまり「子どもたち」とは「ユダヤ人」のことで、「小犬」とは「異邦人(女性の小さな娘)」のことです。現代人がイエス様の発言を聞くと、「イエス様は困っている女性と娘を犬呼ばわりした!」と大変なことになってしまうかもしれません。実際のところ、イエス様は意図的にユダヤ人と異邦人の差を表現されたと思われます。しかし、女性はその点も理解しながら、全く気にするそぶりも見せず、娘の癒しのために必死にイエス様に食らいついたのです。そして、家で飼われている犬が子どもたちのパンくずをもらうことができるように、異邦人の自分たちだってユダヤ人の受ける祝福のおこぼれをいただくことができるはずだと主張したのです。
イエス様は、この女性の姿に、彼女のイエス様に対する「信仰」を見出したのでしょう。願い通り、娘から悪霊を追い出されたのです。
イエス様はすべてをご存知です。女性がこのような信仰を持っていることも最初から知っていたはずです。にも、かかわらず、あえて上のようなやり取りをされた理由は、この出来事の一部始終を弟子たちに見せたかったと考えるのが適当です。イエス様がまずユダヤ人に福音を伝え、そのあとに異邦人も導こうとされていることを、弟子たちにはっきりと教えられたのです。特に、ユダヤ人の弟子たちにとって、異邦人の救いも計画に入っていること理解し、受け入れることは極めて重要なことだったのです。
福音書はメインキャラクターばかりを追ってしまうと、イエス様の意図(御心)を見失ってしまうことがあると思います。メインキャラクターに自分を重ねたり、感情移入するのではなく、弟子の一人としてその場にいるイメージを持つことによって、イエス様の弟子訓練の意図を見出すことができると思うのです。私たちクリスチャンはイエス様の弟子として従っているわけですから、弟子の視点からイエス様の言動のすべてを注意深く見守ることが大切なのです。
ライフチャーチ 大谷信道


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