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2021年6月8日(火)
マタイの福音書 4:23-24 23イエスはガリラヤ全土を巡って、会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、民の中のあらゆる病気、あらゆるわずらいを直された。24イエスのうわさはシリヤ全体に広まった。それで人々は、さまざまな病気や痛みに苦しむ病人、悪霊につかれた人、てんかんの人、中風の人などをみな、みもとに連れて来た。イエスは彼らをいやされた。25こうしてガリラヤ、デカポリス、エルサレム、ユダヤおよびヨルダンの向こう岸から大ぜいの群衆がイエスにつき従った。
【ポイント】 ①福音:神様と人々との愛の関係の回復 「御国の福音」とは天国に行くための方法ではありません。神様との愛の関係の回復のメッセージです。実は「癒し」も同じです。すべての病気がそうだったわけではありませんが、24節に「悪霊につかれた人」と病気を並列しているところからも、病は「汚れ」であり、それは「神様・隣人との関係の断絶」を意味していたと思われます。つまり、イエス様がしていたことは一つだけだったということです。それは、繰り返しになりますが人々が神様との愛の関係を回復することです。もちろん、病の癒しはイエス様の神の御子であることの証明でもあったわけですが、イエス様の癒しの働きは、福音を語るのと本質的に同じだったということなのです。
現代人にとっても、病気を原因とする痛み、疲労感、不自由は生活の質を損なう可能性のある大問題ですし、病の癒しを懇願している人は大勢います。しかし、イエス様の福音の本質を理解すれば、私たちは、その方の病の苦しみからの解放だけでなく、神様との愛の関係の回復のために祈り、働いていくことが重要だという言うことが理解できると思います。どのように奇跡的な方法で病が癒されたとしても、その方が癒し主である神様の愛とあわれみに触れ、神様を愛する者へと変えられなければ、そこには救いはないのです。反対に、病が癒されなかったとしても、その方が神様の愛に触れ、神様の愛の関係に導き入れられれば、その人は天の御国に生きることになるのです。
ライフチャーチ 大谷信道