デイリーディボーション 7月12日(月)

誰でも気軽に集える、明るく、カジュアルな雰囲気の教会です。

デイリーディボーション 7月12日(月)

2021年7月12日(月)
マタイの福音書 6:14-15 14もし人の罪を赦すなら、あなたがたの天の父もあなたがたを赦してくださいます。15しかし、人を赦さないなら、あなたがたの父もあなたがたの罪をお赦しになりません。
【ポイント】 ①赦しを求める前に 今日の個所で、再び「赦し」について触れられているので、主の祈りの「私たちの負いめをお赦しください。私たちも、私たちに負いめのある人たちを赦しました。」という祈りが、極めて重要なものであることが分かります。
その重要さは、私たちが神様に罪の赦しを祈り求めていることに起因しています。罪の赦しを求める行為は、一見すると謙虚で、心が砕かれた人の行為のように見えますが、人間の深層心理を知るイエス様は必ずしもそうでないこと指摘されているのでしょう。どれほど深く悔い改め、罪の赦しを求めたとしても、自分に罪を犯した人赦す気が全くない人の罪を、神様は赦されないということです。この点について、イエス様はマタイ18章で改めて分かりやすいたとえ話を用いて教えられていますので、確認してみましょう。
マタイ18章23-35節 23このことから、天の御国は、地上の王にたとえることができます。王はそのしもべたちと清算をしたいと思った。24清算が始まると、まず一万タラントの借りのあるしもべが、王のところに連れて来られた。25しかし、彼は返済することができなかったので、その主人は彼に、自分も妻子も持ち物全部も売って返済するように命じた。26それで、このしもべは、主人の前にひれ伏して、『どうかご猶予ください。そうすれば全部お払いいたします』と言った。27しもべの主人は、かわいそうに思って、彼を赦し、借金を免除してやった。28ところが、そのしもべは、出て行くと、同じしもべ仲間で、彼から百デナリの借りのある者に出会った。彼はその人をつかまえ、首を絞めて、『借金を返せ』と言った。29彼の仲間は、ひれ伏して、『もう少し待ってくれ。そうしたら返すから』と言って頼んだ。30しかし彼は承知せず、連れて行って、借金を返すまで牢に投げ入れた。31彼の仲間たちは事の成り行きを見て、非常に悲しみ、行って、その一部始終を主人に話した。32そこで、主人は彼を呼びつけて言った。『悪いやつだ。おまえがあんなに頼んだからこそ借金全部を赦してやったのだ。33私がおまえをあわれんでやったように、おまえも仲間をあわれんでやるべきではないか。』34こうして、主人は怒って、借金を全部返すまで、彼を獄吏に引き渡した。35あなたがたもそれぞれ、心から兄弟を赦さないなら、天のわたしの父も、あなたがたに、このようになさるのです。」
このたとえ話を見れば、イエス様のことばはある意味当然だなと感じるはずです。ただ、重要なポイントは、ここに出てくる「しもべ」は最初から負い目を赦す気のない人であるということです。「赦そうと思っているけれども赦せない」と、心のなかで葛藤を覚えている人とは全く違うのです。
神様はすべてをご存知ですから、「他者の罪を赦す気のない人」と「赦そうと苦しんでいるけれど、赦しきれない」という人を間違えることはありません。「自分はあの人を赦せていないから、神様は私の罪を赦してくれないにちがいない」などと、短絡的な律法主義に陥る必要はないのです。
ただ、この「しもべ」のように他者を赦すことに難しさや葛藤を全く覚えず、自分の負い目を赦してもらうことだけに熱心になっているとしたら、要注意が必要なのです。
ライフチャーチ 大谷 信道


side_worship side_info