デイリーディボーション 7月12日(金)

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デイリーディボーション 7月12日(金)

2019年7月12日(金)
マルコの福音書 12:13-17 13さて、彼らは、イエスに何か言わせて、わなに陥れようとして、パリサイ人とヘロデ党の者数人をイエスのところへ送った。14彼らはイエスのところに来て、言った。「先生。私たちは、あなたが真実な方で、だれをもはばからない方だと存じています。あなたは人の顔色を見ず、真理に基づいて神の道を教えておられるからです。ところで、カイザルに税金を納めることは律法にかなっていることでしょうか、かなっていないことでしょうか。納めるべきでしょうか、納めるべきでないのでしょうか。」15イエスは彼らの擬装を見抜いて言われた。「なぜ、わたしをためすのか。デナリ銀貨を持って来て見せなさい。」16彼らは持って来た。そこでイエスは彼らに言われた。「これはだれの肖像ですか。だれの銘ですか。」彼らは、「カイザルのです」と言った。17するとイエスは言われた。「カイザルのものはカイザルに返しなさい。そして神のものは神に返しなさい。」彼らはイエスに驚嘆した。
【ポイント】 ①霊的な視点を持つ 今日の箇所を理解するうえで重要なことは、今日のイエス様の発言はパリサイ人とヘロデ党員からの「わな」(13節)に対抗するためのものであって、究極的な真理を語っているわけではないということです。「カイザルに税金を納めることは律法にかなっていることでしょうか?」という質問は実に馬鹿げているものです。「はい」「いいえ」のどちらであっても、イエス様を陥れることができたからです。もし「はい」と答えれば「イエスはローマ帝国に反抗する者だ!」とローマ帝国に訴え出ることができますし、「いいえ」と答えれば「イエスは神よりもローマ皇帝に服従する者だ!」と言えるわけです。
それでは、パリサイ人やヘロデ党を含むユダヤ人たちはどのようにしていたのでしょうか。ローマ帝国への税金にたいし大きな不満を感じていたでしょうが、きちんと払っていたはずです。イエス様は何か素晴らしい教えをしたのではなく、ローマ帝国の支配下にあるユダヤ人が普通に行っている納税、献金の様子を述べたに過ぎないのです。
しかし、それは地上においてはローマ皇帝の支配を受け入れつつ、心の中では唯一の神様のご支配の中に生きるという、表面的には矛盾する生き方を続ける必要があるという今日にも通じる重要なメッセージでもあります。たとえ、地上においてはこの世の支配者の支配に服することが求められたとしても、地上の支配者は私たちの魂(霊的な領域)をも支配することはできないのです。イエス様の霊的な視点からすると、地上の支配者に無意味に反抗したり、武力を用いて地上に理想的なクリスチャン(ユダヤ人)国家を樹立しようとする試みは、大変肉的な行為であるということもできます。
イエス様が教えようとしている「神の国」について、イエス様ご自身のことばからしっかりと聞き、考えていくことが大切なのです。
ライフチャーチ 大谷信道


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