デイリーディボーション 7月20日(土)

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デイリーディボーション 7月20日(土)

2019年7月20日(土)
マルコの福音書 12:35-37 35イエスが宮で教えておられたとき、こう言われた。「律法学者たちは、どうしてキリストをダビデの子と言うのですか。36ダビデ自身、聖霊によって、こう言っています。『主は私の主に言われた。「わたしがあなたの敵をあなたの足の下に従わせるまでは、わたしの右の座に着いていなさい。」』37ダビデ自身がキリストを主と呼んでいるのに、どういうわけでキリストがダビデの子なのでしょう。」大ぜいの群衆は、イエスの言われることを喜んで聞いていた。
【ポイント】 ①イエスはダビデ以上の者 当時のユダヤ人はサムエル記下7章の記述から、メシアはダビデの子孫から現れると信じていました。「11それは、わたしが、わたしの民イスラエルの上にさばきつかさを任命したころのことである。わたしはあなたをすべての敵から守って、安息を与える。さらに主はあなたに告げる。『主はあなたのために一つの家を造る。』12あなたの日数が満ち、あなたがあなたの先祖たちとともに眠るとき、わたしは、あなたの身から出る世継ぎの子を、あなたのあとに起こし、彼の王国を確立させる。13彼はわたしの名のために一つの家を建て、わたしはその王国の王座をとこしえまでも堅く立てる。」特に、13節の「その王国の王座をとこしえまでも堅く立てる」という表現から、ここで約束されているダビデの子孫はメシアであると信じられていたのです。
福音書ではイエス様がダビデの子孫であることを説明していますから、イエス様がダビデの末裔であることは間違いのない事実です。恐らくイエス様もそのことを否定しているのではなく、人々が「メシアはダビデのような方」と、メシアについての認識が不十分であることを指摘されたのでしょう。つまり、イエス様はダビデと同等、またはそれ以下の存在ではなく、ダビデすらも「主」と呼ぶほどの存在であることを別の聖書の箇所(詩編100編)から説明されたのです。
人々は、メシアがローマ帝国からの独立、かつての王国のような全イスラエルの統一などを成し遂げる軍事的、政治的指導者であるという間違った期待を抱いていました。イエス様は、その勘違いを指摘し、ご自分はダビデとは比較にならないほどの大きなことを成し遂げるために来られたことを教えようとされたのでしょう。
残念ながら、群集のイエス様に対する認識は改められることはありませんでした。人々の勝手な期待は、勝手な失望となり、喜んでイエス様をエルサレムに迎え入れた群集は、イエス様を十字架につけろと叫ぶ暴徒へと変わってしまったのです。
ライフチャーチ 大谷信道


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