デイリーディボーション 7月3日(金)

誰でも気軽に集える、明るく、カジュアルな雰囲気の教会です。

デイリーディボーション 7月3日(金)

2020年7月3日(金)
へブル人への手紙 3:3-4 3家よりも、家を建てる者が大きな栄誉を持つのと同様に、イエスはモーセよりも大きな栄光を受けるのにふさわしいとされました。 4家はそれぞれ、だれかが建てるのですが、すべてのものを造られた方は、神です。
【ポイント】 ①イエス様とモーセの決定的な違い 私たち異邦人は「イエス様がモーセよりも優れた方である」という事実に何の違和感も感じないと思います。しかし、ユダヤ人(ユダヤ教徒)にとっては、大問題なのです。実は、「イエス VS モーセ」だけでなく、「イエス VS アブラハム」「イエス VS エリヤ」というテーマはユダヤ人にとっては極めて重要なものであることが福音書からも見て取ることができます。例えば、「イエスの変容」と呼ばれる場面(マタイ17章、マルコ9章、ルカ9章)では、弟子のペテロが山の上でイエス様がモーセとエリヤと話し合っている場面を目撃し、そこに幕屋をモーセのために一つ、エリヤのために一つ、イエスのために一つ作りたいと言い出します。しかし、その直後に天の父の「これは、わたしの愛する子である。彼の言うことを聞きなさい」という声を聞きました。天の父は、ある意味、モーセとエリヤとイエスを並列で見ていたペテロの勘違いを正し、イエスこそが「私の愛する子」であることを教えられたのです。そして、メッセージは、旧約聖書を信じるすべての人に向けられているのです。反対に言えば、イエス様がモーセ、エリヤを越えることができなければ、イエスはただの人(教師、良くて予言者)程度に認識されていたはずなのです。
他にも、四千人、五千人の給食の奇跡においても、イエス様はパン(永遠のいのち)を与えることができる方であることを証明されました。また同時に、荒野での「マナ」はモーセを通して与えられただけであって、実際にそれを与えたの神様であることを確認されたのです。つまり、ご自分がモーセよりも優れた者であるだけでなく、ご自身が神であることを証明されたことになるのです。
へブル人への手紙は、そのタイトルからユダヤ人クリスチャンに向けられていることが分かります。ユダヤ教徒であったユダヤ人が、イエスがキリストであるという新しい価値観(真理)を受け入れ、その真理に立って信仰生活を続けることは私たちが考えているよりもずっと大変だったことが分かります。イエスがキリストであるという真理から離れ、ユダヤ教へと戻ってしまったり、イエス・キリストの福音にユダヤ教的な律法主義を付け足そうとしたりするものが多くいたのでしょう。ですから、イエスがキリストであること、イエスが神であることを繰り返し、繰り返し確認し続ける必要があったのです。
私たち日本人も全く同じです。日本人的な神についてのイメージ(先入観)、宗教的な感覚(霊性)を積極的に捨て去り、まっさらな心でイエス・キリストの福音を受け入れないと、福音がどんどん汚染され、別の宗教へと変質してしまうことがあるのです。ユダヤ人クリスチャンだけでなく、すべてのクリスチャンが、イエス様の福音を変質させない努力を続けていくことの大切さを、ヘブル人の手紙から続けて学んで行きましょう。
ライフチャーチ 大谷 信道


side_worship side_info