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2021年7月9日(金)
マタイの福音書 6:13 私たちを試みに会わせないで、悪からお救いください。』[国と力と栄えは、とこしえにあなたのものだからです。アーメン。
【ポイント】 ①「試みにあわせないで」「悪から救って」はなぜ? この祈りについても、思考停止してしまっている人が多いのではないでしょうか。なぜ、イエス様はイエス様に従ってきた人たちに「私たちを試みに会わせないで、悪からお救いください。」と祈るように求められたのでしょうか。
5章からの文脈がそれを明らかにしています。5章10-11節を見てみましょう。「10義のために迫害されている者は幸いです。天の御国はその人たちのものだから。11わたしのために人々があなたがたをののしり、迫害し、ありもしないことで悪口を浴びせるとき、あなたがたは幸いです。」イエス様は、イエス様に従い福音を宣べ伝える者は困難、迫害に遭遇すると予告されました。
イエス様は「わたしを信じる者は、ストレスフリーで安穏な人生を送ることができる」などとは一度たりとも約束されていません。そうではなく、キリストを信じるゆえに起こる様々な患難のなかでも神様の護りと神様の平安があることを約束されているのです。
私たちがイエス様に従い、福音を宣べ伝えるとき、神様の目に正しいことを行うときに、必ずこの世との衝突が起きます。そこで、イエス様を信じることに疑問を覚える人、信仰の確信が揺らいでしまう人が出てくることをイエス様は知っているのです。そこで、イエス様は「私たちを試みに会わせないで、悪からお救いください。」と祈るように教えられているのです。
この祈りは、「クリスチャン」、つまり、イエス様の弟子として、イエス様の命令に従い福音を宣べ伝えることを使命として生きている者に与えられている祈りであることを忘れてはなりません。イエス様は、この世と調子を合わせ、この世での報いを受けたり、この世で安穏な生活を送ったりしている人に向けて語られているのではありません。イエス様に従う者に、神様の護りが必ず与えられることを思い出させ、神様を信頼し続けることができるように、この祈りを与えられたのです。
あなたは、この祈り(約束)の対象になっていますか? 家庭、地域、職場、学校、イエス様から与えられた使命を遂行する中で「試み」や「悪からの攻撃」を受けていますか? または、イエス様命令に従って、神様を愛し、隣人を愛するときに様々な難しさを覚えていますか?イエス様は「10義のために迫害されている者は幸いです。天の御国はその人たちのものだから。」と約束されています。私たちがこの約束を信じ続けるために、イエス様は神様に助けを求めるように教えられています。ですから、私たちは大胆に神様にお願いすることができるのです。
ライフチャーチ 大谷 信道