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2021年8月4日(水)
マタイの福音書 7:15-20 15にせ預言者たちに気をつけなさい。彼らは羊のなりをしてやって来るが、うちは貪欲な狼です。16あなたがたは、実によって彼らを見分けることができます。ぶどうは、いばらからは取れないし、いちじくは、あざみから取れるわけがないでしょう。17同様に、良い木はみな良い実を結ぶが、悪い木は悪い実を結びます。18良い木が悪い実をならせることはできないし、また、悪い木が良い実をならせることもできません。19良い実を結ばない木は、みな切り倒されて、火に投げ込まれます。20こういうわけで、あなたがたは、実によって彼らを見分けることができるのです。
【ポイント】 ①「実」によって見分ける 「にせ預言者」と呼ばれる人は、当時の教会において指導的な立場にあった人、信徒の成長に大きな影響を及ぼす立場にあった人だと思われます。その本人が「私はにせ預言者です!」といって教会に入ってくることは絶対にありませんから、それが明らかになるまでは、牧師、伝道者、教師などという立場にあった人々だと思われます。
ということは、私たちは、教会の牧師、伝道者、教師、指導者に対して「この人はにせ預言者ではないか?」という疑問を投げかけることが必要だということです。この点について多くのキリスト教会はナイーブ(脆弱)なのです。以前にも同じことを言っていますが、「この方は一生懸命やってくれているから」とか「ちゃんと神学校を卒業しているから」などと、キリストの愛とは質の違う優しさや義理人情によって、聖書とは違う教えをする人を牧師、伝道者、教師として迎えてしまうことが非常に多いのです。
私たちは、それらの指導者の見分け方を知っている必要があるわけなのですが、その見分け方についてイエス様は「実によって見分けなさい」と教えられているのです。この「実」とは、「肩書き」や「業績」も含まれていると思いますが、聖書全体から考える時には「御霊の実」を参考にするのが適切ではないかと思います。つまり、ガラテヤ5章22-23に記されている「愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制」です。もちろん、例外があると思いますが、教会が牧師を招聘する際に、牧師が配偶者との関係が極めて良好であること、親子関係が良好であることは極めて重要だと思います。また、配偶者、子どもから霊的な指導者として信頼され、彼らがキリストを愛する者として歩んでいることも大切です。パウロはテモテに「4自分の家庭をよく治め、十分な威厳をもって子どもを従わせている人です。5――自分自身の家庭を治めることを知らない人が、どうして神の教会の世話をすることができるでしょう――」と教えています。」(1テモテ3:4-5)これも、指導者の「実」の見分け方の具体的な例だと思います。
にせ預言者を見分けるためだけでなく、自分の信仰の歩みが正しい方向に向かっているのかを確認する大切なものの味方です。いかに、クリスチャン歴が長くても、どれだけ聖書・神学の知識が豊富であっても、良い実を結んでいなければ、何かが間違っているのです。
ライフチャーチ 大谷 信道