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2017年9月14日(木)
【通読】
マタイの福音書 18:23-35
23このことから、天の御国は、地上の王にたとえることができます。王はそのしもべたちと清算をしたいと思った。24清算が始まると、まず一万タラントの借りのあるしもべが、王のところに連れて来られた。25しかし、彼は返済することができなかったので、その主人は彼に、自分も妻子も持ち物全部も売って返済するように命じた。26それで、このしもべは、主人の前にひれ伏して、『どうかご猶予ください。そうすれば全部お払いいたします』と言った。27しもべの主人は、かわいそうに思って、彼を赦し、借金を免除してやった。28ところが、そのしもべは、出て行くと、同じしもべ仲間で、彼から百デナリの借りのある者に出会った。彼はその人をつかまえ、首を絞めて、『借金を返せ』と言った。29彼の仲間は、ひれ伏して、『もう少し待ってくれ。そうしたら返すから』と言って頼んだ。30しかし彼は承知せず、連れて行って、借金を返すまで牢に投げ入れた。31彼の仲間たちは事の成り行きを見て、非常に悲しみ、行って、その一部始終を主人に話した。32そこで、主人は彼を呼びつけて言った。『悪いやつだ。おまえがあんなに頼んだからこそ借金全部を赦してやったのだ。33私がおまえをあわれんでやったように、おまえも仲間をあわれんでやるべきではないか。』34こうして、主人は怒って、借金を全部返すまで、彼を獄吏に引き渡した。35あなたがたもそれぞれ、心から兄弟を赦さないなら、天のわたしの父も、あなたがたに、このようになさるのです。」
【ポイント】
①自分の赦された罪の大きさを知る
「一万タラント」の負債とはどれほどの金額なのでしょうか。1タラントは6000デナリであり、1デナリは1日の賃金だったと言われています。もし、一日の賃金を1万円としたら、1タラントは6千万円、一万タラントは6000億円となります。日本の今年度の国家予算(一般会計)は約97兆5千億円ですから、今の時代の感覚からすると想像できないほどの金額ではないかもしれませんが、それでも個人の負債の額としたら現代でもあっても絶対に返済できない額ですね。
このしもべは、このように大きな負債を赦されたにもかかわらず、たった百デナリ貸していた友人に容赦ない借金の取り立てを行いました。誰でもが「ひどい!」と思うエピソードなのです。しかし、イエス様は、もし私たちが主にある兄弟姉妹の罪を赦さないとしたら、この悪いしもべと全く同じことをしていることになっていること教えられたのです。
冷静に考えれば、些細なことで相手に怒りを覚えたり、赦せなくなったりしていることはないでしょうか。相手から受けた傷の大きさは人によって様々です。イエス様は、全ての出来事について、瞬時に赦しなさいと教えられているわけでもありません。しかし、私たちの相手に対する憎しみ、赦せなくなっている原因となっている出来事は、それほど大きなものでない場合も多いのではないでしょうか。たとえ大きなものであったとしても、私たちが神様に赦されている負債の大きさと比べれば、取るに足りないものであるとイエス様は指摘されているのです。
赦しのプロセスの第一歩は、自分の赦された罪の大きさを知ることなのです。
ライフチャーチ
大谷信道