デイリーディボーション 9月21日(火)

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デイリーディボーション 9月21日(火)

2021年9月21日(火)
マタイの福音書 9:37-38 37そのとき、弟子たちに言われた。「収穫は多いが、働き手が少ない。38だから、収穫の主に、収穫のために働き手を送ってくださるように祈りなさい。」
【ポイント】 ①「収穫」とは何か? 「収穫」とは、「あなたはイエス・キリストを信じますか?」という質問に人が「はい」と答えた瞬間だと想像する人が多いのではないでしょうか。しかし、本当のそうなのでしょうか。私は違うと思っています。
イエス様ご自身が「結婚」をたとえ話として用いられているので、結婚のたとえで説明したいと思います。一般的に、人が誰かと出会って結婚するまでには、2度「はい」と答える場面があります。それは、「おつき合いを始めませんか」(こんな言い方をする人はいないと思いますが)という申し出に「はい!」と答えるとき。そして「結婚しませんか」という申し出に「はい」と答えるときの2つです。別の言い方をすれば、互いの良いところ、悪いところなどを深く知るというステージと、結婚を決意しそれを表明し、結婚の歩みを始めるという2つのステージがあるということです。あくまで一般論としてですが、イエス様との出会いについても、結婚とよく似た2つのステージがあると思います。「イエス様のことを深く知っていきたい。」というステージと、「イエス様を愛し、人生を捧げます」という決意し、表明し、具体的な歩みを始めるステージです。
ですから、私たちは「あなたはイエス・キリストを信じますか?」という質問に「はい」と答えた人が、どちらのステージに進もうとしているのかを、きちんと見極めることが大切です。「はい」と答えた人に、「それではすぐにバプテスマを受けましょう」と勧める教会についてよく聞きます。しかし、結婚で考えれば、「お付き合いを始めませんか」という申し出に「はい」という返事をもらって、すぐに結婚式の準備を始める人はいませんね。特に、路傍伝道などでイエス様のことを初めて聞いた人が、「お付き合い」のステージを飛び越えて、イエス様を愛し、イエス様に人生を捧げる「結婚」のステージの決意ができるのか、理性的(当たり前の考え方で)に考えてみることが重要です。
さらに、イエス様がこのことを話されたときのユダヤ人の状況を思い出してみましょう。そうです、バプテスマのヨハネによって人々がイエス様の福音を受け入れるための準備がなされていましたね。そもそも、ユダヤ人たちは旧約聖書を詳しく知っている状態でしたね。まさに、収穫のための準備がなされたいたわけです。欧米の国々でも、クリスチャンではなくてもイエス・キリストについての知識を十分に持っている人がたくさんいます。この点が、日本の伝道と大きく違う点ですね。
以前にも分かち合ったエピソードですが、神学校の伝道学の教授が「救われている人に『あなたはまだ救われていない』ということよりも、救われていない人に『あなたは救われました』と宣言することのほうがはるかに危険である」と教えられていたことを思い出します。つまり「収穫」について間違えてはいけないということです。野菜でも、果物でも収穫時期を間違えれば、本来のおいしさや、栄養価を得ることができません。収穫時期を間違えれば、それまでの苦労がすべて無駄になってしまうのです。伝道も収穫時期を間違えると、先に述べたような悲劇が起きてしまうのです。
「収穫」は「結実」を確認することが重要です。「実を結ぶ」とは、「人が天の父との愛の関係を結ぶこと」です。この「結実」を見ることができないうちは「収穫」はできないのです。残念なことですが、日本の状況は、「収穫」「種まき」はおろか、「開墾・地ならし」の段階なのかもしれません。しかし「収穫」は神様のみこころですから、神様は必ずみこころを実現される方であることを信じましょう!
ライフチャーチ 大谷信道


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