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2013年7月23日(火)
ヘブル人への手紙 13:17
17あなたがたの指導者たちの言うことを聞き、また服従しなさい。この人々は神に弁明する者であって、あなたがたのたましいのために見張りをしているのです。ですから、この人たちが喜んでそのことをし、嘆いてすることにならないようにしなさい。そうでないと、あなたがたの益にならないからです。
【ポイント】
①指導者(牧師・長老)の思いを知る
親は自分の子どもたちが仲良く、助け合って生きる姿をみると心からの喜びに包まれるものです。同じように牧師・長老は、教会に集め偉た者達が、古くから会員である者、あたらく会員になった者、性別、連例をという違いを越えて、互いに受け入れ合う姿を見る時に大きな喜びに包まれます。キリストの体である教会の一致は神様の御心であるからです。この御心に忠実に従い、牧師、長老は一致のために心を配るのです。
ところが、多くの場合、子どもたちは兄弟仲良くすることが親にとっての大きな喜びであるを知りません。親から「仲良くしなさい」と言われても、その本当の思いは伝わっていないことが多いのです。子どもたちは(それが子どもである所以なのですが)、自分の事で精一杯なのです。程度にこそ差があったとしても、子どもは自分が一番親からの寵愛を受けたい、特別扱いされたいという思いを潜在的に持っています。ですから、他の兄弟はライバルなのです。これと似た点を教会の群れに見ることができる場合があります。牧師・長老は教会の一致をいつも願い、祈っているにもかかわらず、教会の群れは、愛し合う事、受け入れ合うこと、一致することは必ずしも自分の信仰生活の優先順位の上位にはないということはないでしょうか。
ここに教会における「親の心子知らず」が起きている場合があるのです。親が子どもたちに繰り返し「兄弟仲良くしなさい」と子どもに言い聞かせるのに、子どもたちにはその真剣な思いは伝わらず、いつもの小言程度にしか伝わっていないような、コミュニケーションの問題が起きている事があるのです。指導者(牧師・長老)にとって、「伝道」「弟子訓練」「奉仕」などの充実以前に、まず教会がキリストにあって一致することが、どれほど大きな願いであるのかを是非知ってほしいのです。
②指導者(牧師・長老)が「見張っている」内容
牧師は教会員が互いに愛し合う者へと成長しているのかという部分を見ています。メンバーが健全に成長しているかどうかは、一人ひとりが互いに愛し合う事に熱心であるか、「愛」という実を結んでいるかどうか見れば、簡単に分かります。ですから、その人が神学校を卒業しているか、神学・聖書の知識に富んでいるか、どれだけ熱心に弟子訓練に参加しているか、どれだけ長く祈っているか、などというような部分ではなく、むしろ、その人がどれだけ「互いに愛し合う」というキリストの命令に忠実であるかを常に見張り、一人ひとりが「愛する者」へと変えられていくように、みことばから教え、そのような観点から群れの成長に気を配るのです。もちろん、見張っている対象に自分自身も含まれています。
これが、牧師が大牧者であるイエス様から与えられている使命なのです。
【祈り】
《1ペテロ》
8何よりもまず、互いに熱心に愛し合いなさい。愛は多くの罪をおおうからです。
9つぶやかないで、互いに親切にもてなし合いなさい。
10それぞれが賜物を受けているのですから、神のさまざまな恵みの良い管理者として、その賜物を用いて、互いに仕え合いなさい。
11語る人があれば、神のことばにふさわしく語り、奉仕する人があれば、神が豊かに備えてくださる力によって、それにふさわしく奉仕しなさい。それは、すべてのことにおいて、イエス・キリストを通して神があがめられるためです。栄光と支配が世々限りなくキリストにありますように。アーメン。
ライフチャーチ牧師 大谷信道