誰でも気軽に集える、明るく、カジュアルな雰囲気の教会です。
2013年6月22日(土)
ヘブル人への手紙 11:29-31
29信仰によって、彼らは、かわいた陸地を行くのと同様に紅海を渡りました。エジプト人は、同じようにしようとしましたが、のみこまれてしまいました。30信仰によって、人々が七日の間エリコの城の周囲を回ると、その城壁はくずれ落ちました。31信仰によって、遊女ラハブは、偵察に来た人たちを穏やかに受け入れたので、不従順な人たちといっしょに滅びることを免れました。
【ポイント】
①「信仰」と「行い」の関係を知る
29~30節も「信仰」の結果として起きた出来事、導かれた行動について説明されています。ここから、「行い」が先に立つのではなく、常に「信仰」から始まっていることを知ることができます。それは、これまでの「信仰によって」と書き始める、ヘブル書の著者の文体からも知ることができます。同じように、私たちも神様との愛の関係、神様の計画に関する神様との信頼関係によって動かされ生きていく者として召されているのです。
②「信仰」と「結果」の関係
多くのクリスチャンは様々な奇跡(超自然現象、癒し等)を見る時に、同じ結果が自分に起こることを期待します。そして、自分の期待した通りの「結果」が起きることを信じ、祈ることが「信仰」だと思ってしまう傾向があるのです。しかし、私たちは何事につけても何かしらの「結果(現象)」を見る時に、何故それが起こったのかを見極めることが極めて重要です。ヘブル書の著者は神様との愛の関係、神様の計画に対する従順、信頼、つまり「信仰」こそが様々な「結果」の原因なのです。
③文脈のない「結果」を求めても駄目
ですから、ここに記されている信仰の人々の記述から学ぶべきことは、私たちも神様の計画を信頼し、その計画に参加させていただく時に、神様はその計画を成就させるために様々な助けを与えてくださるということです。ですから、例えばあなたが「経済的な祝福」を祈る時に、神様は必ず「なぜ」と聞かれるのです。聖書の信仰の人々は皆、「あなたの計画の実現のために必要なのです!」と自信をもって答えられるはずです。もし、そのような確信がなかったとしても、神様はご自身の目か見て、ご自分の計画の成就に必要な事を起こし、必要なものを人々に与えられます。
「この祈りは御心にかなっているのだろうか?」と悩む方が多いようです。しかし、勘違いしてはなりません。神様の御心は明らかです。ご自分の計画の成就です。ですから、神様に何かを求める時「自分の願いの動機は神様の計画の成就だろうか?」と考えればよいのです。ただ、注意が必要です。なぜなら、神様の計画は私たちの想像をはるかに越えたものだからです。例えば、「この仕事を与えてください。」と一見すると神様の計画の実現ではなく、自分の夢の実現のための願いが不思議な形で実現するケースがあります。それは、神様の目から見て、ご自身の計画の実現のために必要だと判断されたから、その結果を与えられたのです。ですから、今与えられている環境を見つめ、「神様が私にこれを与えてくださったのは、このような計画をお持ちなのだろう!」と考えることが大切なのです。
【祈り】
《ヤコブ4章》
3願っても受けられないのは、自分の快楽のために使おうとして、悪い動機で願うからです。
アーメン
ライフチャーチ牧師 大谷 信道