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2014年11月26日(水)
【通読】
ガラテヤ 1:6-7
6私は、キリストの恵みをもってあなたがたを召してくださったその方を、あなたがたがそんなにも急に見捨てて、ほかの福音に移って行くのに驚いています。7ほかの福音といっても、もう一つ別に福音があるのではありません。あなたがたをかき乱す者たちがいて、キリストの福音を変えてしまおうとしているだけです。
【ポイント】
①キリストの恵みを理解する
ガラテヤの教会には「ユダヤ主義者」と呼ばれる人々が入り込み、間違った教えをしていたと考えられています。彼らの教えの一番の特徴は、異邦人はユダヤ教に改宗し、ユダヤ人として律法を遵守する歩みを初めてから、イエス・キリストを信じるべきであるというものです。一見バカバカしく思える教えですが、実はこれに似た考え方は、今日においても多くのクリスチャンを魅了しているのです。特に、潔癖主義、完全主義、神経質な正確の持ち主は、この考え方に陥ってしまう人が多いので注意が必要です。
この問題に陥ってしまう最大の問題は、自分が自分の不完全さ、罪深さを認められず、心のどこかで自分の力で罪の問題を解決するべきだと考えている傲慢さにあります。なぜ傲慢なのかというと、私たちは自分の罪深さを完全に解決する力を持っていないのに、それが可能であると考えているからです。それは、キリストの十字架は必要ないと行っているのと同じなのです。しかし、当の本人たちは、罪の問題に謙虚に取り組んでいるつもりなので、自分が「傲慢」であることは考えもしないのです。さらに、このような人は自分だけでなく、他人の不完全さも気になってしまい、心のなかではいつも人を批判したり、裁いたりしてしまいます。そして最大の問題は、心のどこかで自分が完璧でない限り、神様の愛、赦しを受けられない、神様に喜んでもらえないと信じ込んでいるので、神様の愛に身を委ねることができず、いつも神様に怒られていると感じ、不安の中に生きていることです。
「ユダヤ主義」、それに似た考え方は極めて危険で、クリスチャンとしての喜びをすべて奪い去る可能性があることが理解できたでしょうか。私たちが自分の努力で罪の問題を解決できるのであれば、キリストの十字架は全く無駄なことになってしまうということを覚えておきましょう。
【11月の聖句】
2コリント9:8
神は、あなたがたを、常にすべてのことに満ち足りて、すべての良いわざにあふれる者とするために、あらゆる恵みをあふれるばかり与えることのできる方です。
【日曜礼拝の中心聖句】
ローマ人への手紙 12:1-2
1そういうわけですから、兄弟たち。私は、神のあわれみのゆえに、あなたがたにお願いします。あなたがたのからだを、神に受け入れられる、聖い、生きた供え物としてささげなさい。それこそ、あなたがたの霊的な礼拝です。2この世と調子を合わせてはいけません。いや、むしろ、神のみこころは何か、すなわち、何が良いことで、神に受け入れられ、完全であるのかをわきまえ知るために、心の一新によって自分を変えなさい。
【今週の適用と実践】
・完璧主義、完全主義に心を支配されていないか考えてみましょう。
・この世に調子を合わせてしまっていることがらをリストにしてみましょう。
・この世の心理学、道徳ではなく、聖書の中に答え求めましょう。
・聖徒の交わり(教会の交わり)を通して慰め、励ましを受ける習慣をつけましょう。
・毎週の礼拝が自分自身を捧げる真剣な時となっているのか、自分を振り返ってみましょう。
【今週の祈り】
「主よ、わたしどれほどこの世に調子を合わせてしまっているのかを教えて下さい。また、わたしがいかにこの世の教えに信頼し、あなたのみことばを軽んじているのかに気づかせて下さい。あなたのみことばが私のこの世的な価値観、考え方を変える力があることに気づかせて下さい。あなたとあなたの体である教会に与える生き方を実践する者とし、その時にあなたから与えられる喜びを体験させて下さい。」
ライフチャーチ牧師 大谷信道