デイリーディボーション 6月7日(金)

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デイリーディボーション 6月7日(金)

2013年6月7日(金)

ヘブル人への手紙 11:1
1信仰は望んでいる事がらを保証し、目に見えないものを確信させるものです。

【ポイント】
①「忍耐」「希望」という文脈を無視してはならない
この箇所は「信仰の定義」のように扱われることが多いようです。そして、「自分が希望していることは、信じ続けていれば必ず実現する」と、キリスト教の信仰が「自己実現」のため存在しているかのような説明をする人も少なくありません。キリスト教の信仰にそのような要素が含まれていることは確かです。しかし、問題はこの箇所が何を教えようとしているのかを、文脈に沿って理解することなのです。前後で語られている「忍耐」「最後の審判への希望」との関係の中で「信仰」が語られていることが明らかです。そして、この箇所が「自己実現」とは全く関係ない内容であることも文脈から明らかです。

②信仰は神様の計画の実現を信じること
ここでの「信仰」は「自己実現」の確信ではなく、あなたの人生における「神様の計画の実現」への信仰です。ヘブル書の著者は6章で既に「信仰」について教えています。「6:11
そこで、私たちは、あなたがたひとりひとりが、同じ熱心さを示して、最後まで、私たちの希望について十分な確信を持ち続けてくれるように切望します。6:12それは、あなたがたがなまけずに、信仰と忍耐によって約束のものを相続するあの人たちに、ならう者となるためです。」
つまり、イエス・キリストを信じるとは、私たちの地上での経済状況、健康状態、戦争、飢餓などとは関係なく、次の世においては神の子として神様の資産を相続するという「神様の計画の実現」に希望を置き、忍耐強くその約束の実現を信じ続けるということなのです。

③アブラハムの例
あとで詳しく学びますが、アブラハムの例を考えてみましょう。アブラハムは子どもを欲しいと願い信じ続けたから与えられたのでしょうか。神様はアブラハムの夢をかなえられたのでしょうか。そうではありません。神様はご自身の計画の実現のためにアブラハムを選び、その計画の実現のためにイサクを与えられたのです。

あなたも同じように神様の計画の実現のために選ばれ、救われ、信仰の歩みへと導かれたのです。そして、神様はあなたの用いて計画の実現をされようとしています。あなたがこれまで夢がかなったと喜んでいる出来事、失敗したと悔やんでいる出来事はすべて神様の計画の実現につながっているのです。「自分の夢の実現」という観点を脇において、「神様は私を用いて何をしようとしているのだろう?」という観点に立って人生を振り返るのです。そうすれば、過去の失敗、挫折や悲しみの経験は、神様から見放されたために起こったのではなく、むしろ、神様が計画の実現のために行ってくださった出来事として見ることが出来るようになるのです。

【祈り】
《ローマ15章》
4昔書かれたものは、すべて私たちを教えるために書かれたのです。それは、聖書の与える忍耐と励ましによって、希望を持たせるためなのです。
5どうか、忍耐と励ましの神が、あなたがたを、キリスト・イエスにふさわしく、互いに同じ思いを持つようにしてくださいますように。
6それは、あなたがたが、心を一つにし、声を合わせて、私たちの主イエス・キリストの父なる神をほめたたえるためです。
7こういうわけですから、キリストが神の栄光のために、私たちを受け入れてくださったように、あなたがたも互いに受け入れなさい。

アーメン

ライフチャーチ牧師 大谷信道


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