デイリーディボーション　12月10日（水）

デイリーディボーション　12月10日（水）

2014年12月10日（水）

【通読】
ガラテヤ　2:15-16
15私たちは、生まれながらのユダヤ人であって、異邦人のような罪人ではありません。16しかし、人は律法の行ないによっては義と認められず、ただキリスト・イエスを信じる信仰によって
義と認められる、ということを知ったからこそ、私たちもキリスト・イエスを信じたのです。これは、律法の行ないによってではなく、キリストを信じる信仰に
よって義と認められるためです。なぜなら、律法の行ないによって義と認められる者は、ひとりもいないからです。

【ポイント】
①「福音の真理」
パウロはここで「福音の真理」についてはっきりと教えています。何度も読んだことがある箇所でしょうが、もう一度しっかりと確認しましょう。救いについてこれに何かを足したり、引いたりすることは、「福音の真理」から離れてしまうことになります。

②パウロの確信
パウロが「律法の行いによって」は神様の前に正しい者（義）と認められないという確信を得た理由は、パウロが徹底的に律法に忠実に生きていたからだと思われます。ガラテヤの1章14節でパウロ自身がこのように告白している通りです。「また私は、自分と同族で同年輩の多くの者たちに比べ、はるかにユダヤ教に進んでおり、先祖からの伝承に人一倍熱心でした。」誰でも律法の命じるところを全て守ろうと真剣に取り組めば、それが不可能であることに気がつくはずなのです。

ところが、律法を守ることを中途半端に行う人は、あたかも自分が律法を守れているような気になったり、律法を守っているふりをしたりするようになるようです。イエス様はマタイ23章3節で律法を守っていると自負しているパリサイ派のユダヤ人たちについてこのように言われました。「ですから、彼ら（パリサイ人）があなたがたに言うことはみな、行ない、守りなさい。けれども、彼らの行ないをまねてはいけません。彼らは言うことは言うが、実行しないからです。」

③恵みの福音は不公平？
また、中途半端に真面目な人は、「努力もせず、律法も守らないで生きてきた人が、イエス様を信じるだけで神様に受け入れられるようになるなんて不公平だ！」と感じるようです。また、不公平感を覚えるだけでなく、努力もせずに義と認められるという福音自体に不信感を覚えることもあるようです。しかし、そのような考えが出てきてしまう理由は、自分の罪深さを本当に理解していないことにあるのです。自分の不完全さを正直に直視した人は、パウロのように自分の努力で神様の正しさの基準を超えることなど絶対に不可能であると気がつくはずだからです。

誰よりも律法を忠実に守っていたパウロもこの事に気づき、次のように告白しています。「私は、ほんとうにみじめな人間です。だれがこの死の、からだから、私を救い出してくれるのでしょうか。」自分の救いようのない罪深さに気がついた人は、修行が努力が無駄であることに気づき、救いを求めるのです。そして、キリストに助けを求める者は誰でも救われるというの「福音の真理」なのです。ここに不公平さなど存在しないのです。むしろキリストの救いを信じる者全員が救われるという、神様の公平さがあふれているのです。

【日曜礼拝の中心聖句】
ローマ人への手紙　5:8-11
8しかし私たちがまだ罪人であったとき、キリストが私たちのために死んでくださったことにより、神は私たちに対するご自身の愛を明らかにしておられます。9ですから、今すでにキリストの血によって義と認められた私たちが、彼によって神の怒りから救われるのは、なおさらのことです。10もし敵であった私たちが、御子の死によって神と和解させられたのなら、和解させられた私たちが、彼のいのちによって救いにあずかるのは、なおさらのことです。11そればかりでなく、私たちのために今や和解を成り立たせてくださった私たちの主イエス・キリストによって、私たちは神を大いに喜んでいるのです。

【今週の適用と実践】
・続けて、クリスマスを迎えるにあたり、この世闇の中にあるという現実を直視してみましょう。
・家族、友人が闇の中で迷い、苦しんでいる姿に痛みを覚えましょう。
・実は、人々が一番必要としているのは「神様の愛」であることを再確認しましょう。
・この世の全ての問題は「神様の愛」によって解決されるという確信、信仰を深めましょう。

【今週の祈り】
「主よ、この世のほとんどの人があなたの愛と赦し、永遠の命の喜びを知らずに生きています。不安の中で、いつも人からの評価が気になって仕方がありません。他人との優劣を比較し、自分が劣っていると感じると落ち込み、優れていると感じれば有頂天になります。ですから、いつも気分は上がったり下がったりし、安定することがありません。ですから、変わることがないあなたの愛が必要なのです。なんとかして、不安や恐れの中にあるこの世の人たちに、あなたの愛を伝えることができるように、私たちを用いて下さい。」

ライフチャーチ牧師　大谷信道