デイリーディボーション 10月8日(水)

誰でも気軽に集える、明るく、カジュアルな雰囲気の教会です。

デイリーディボーション 10月8日(水)

2014年10月8日(水)

2コリント 7:2-4
2私たちに対して心を開いてください。私たちは、だれにも不正をしたことがなく、だれをもそこなったことがなく、だれからも利をむさぼったことがありません。3責めるためにこう言うのではありません。前にも言ったように、あなたがたは、私たちとともに死に、ともに生きるために、私たちの心のうちにあるのです。4私のあなたがたに対する信頼は大きいのであって、私はあなたがたを大いに誇りとしています。私は慰めに満たされ、どんな苦しみの中にあっても喜びに満ちあふれています。

【ポイント】
①問題の本質は「みことばへのつまづき」
コリント教会のある人達がパウロたちに対して反発している理由は人間的な衝突ではないことに目を向けることが重要です。パウロは「心を開いて下さい」というメッセージを送っていますが、この表現は直訳すると「私たちのために場所を設けて下さい」となるそうです。つまり、パウロは使徒としての働きにをさせて欲しいと願っているわけです。決して感情的な意味で「心を開いて下さい」と話しているわけではないのです。

コリント教会の中でパウロに対して反抗していた人の主張を特定することは難しいのですが、明らかにされている問題の一つは「近親相姦」です(1コリント5:1)。パウロが近親相姦を行う者に対する注意は個人的な価値観、道徳観から出ているのでしょうか。絶対にそうではありません。パウロはそれが神様の御心に反すること、キリストの教えに反することであるとして、そのメッセージを語ったに過ぎません。問題の本質は、パウロの人間性や使徒としての資質、資格にあるのではなく、その人たちの神様のみことばに対する不従順さ、神様に対する反抗にあるのです。

現代でも、牧師が聖書のみことばから人間の罪を指摘したり、悔い改めを求めるメッセージを語る時に、「言い方が悪い」「愛が感じられない」などという理由でメッセージが拒絶されてしまったり、個人的に苦々しい思いを持たれてしまうことがあるようです。残念ながら周りの人も、「牧師さんとあの人が喧嘩している」などという見方になってしまうこともあるようです。コリント教会でも同じようなことが起こっていたのでしょう。近親相姦などの行いを糾弾されたメンバーが、反抗と怒りを神様ではなく、神様の御心を伝えたにすぎないパウロにぶつけているのです。ちょっと考えれば、それは全くの見当違いであることが分かるはずです。神様のメッセンジャーに怒りの矛先を向けるような卑劣な行為はしてはならないのです。もし、自分の正しさに確信があるのであれば、堂々と神様に抗議し、怒りをぶつければ良いのです。そうすれば、神様と自分のどちらが正しいのかを理解できるようになるはずです。

過去の預言者、そしてイエス様も、全く同じ理由で迫害され、殺されました。ですから、私たちはパウロの姿勢をしっかりと見ながら、表面的なことがらではなく、コリント教会の問題の本質をしっかりと理解し、自らの歩みに生かしていくことが重要なのです。

【祈り】
《ルカ11章》
47わざわいだ。おまえたちは預言者たちの墓を建てている。しかし、おまえたちの父祖たちが彼らを殺しました。48したがって、おまえたちは父祖たちがしたことの証人となり、同意しているのです。彼らが預言者たちを殺し、おまえたちが墓を建てているのだから。49だから、神の知恵もこう言いました。『わたしは預言者たちや使徒たちを彼らに遣わすが、彼らは、そのうちのある者を殺し、ある者を迫害する。
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アーメン

ライフチャーチ牧師 大谷 信道


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