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2013年7月19日(金)
ヘブル人への手紙 13:14
14私たちは、この地上に永遠の都を持っているのではなく、むしろ後に来ようとしている都を求めているのです。
【ポイント】
①キングダム(王国)ビジョンを身につける
福音書を見ると、イエス様の弟子は、当初イエス様が地上に新しいイスラエル王国を再建することを期待し、自分たちも要職に就くことを願っていたことが明らかです。「イエスが彼女に、『どんな願いですか都』と言われると、彼女は言った。『私のこのふたりの息子が、あなたの御国で、ひとりはあなたの右に、ひとりは左にすわれるようにおことばを下さい。』」(マタイ20:21)
弟子たちは地上のことしか頭に無かったのです。しかし、イエス様の十字架と復活を目撃し「地上の都」ではなく「後に来ようとしている都」を求める者へと変えられて行きました。この世界観はしばしば「キングダム・ビジョン」と呼ばれることがあります。
②キングダムビジョンと地上での職業
「あなたの夢はなんですか?」という質問にどのように答えるかで、あなたがキングダム・ビジョンを持っているかどうかが分かります。この世の価値観の中で育った私たちは、クリスチャンになった後もその影響を強く受けています。ですから、クリスチャンの多くは、そうでない人と同様に「職業」を「夢」として答えるかもしれません。しかし、それは聖書の中に見るクリスチャン達の姿なのでしょうか。そうではありません。ペテロ、アンデレ、ヨハネ、ヤコブは漁師というアイデンティティーを捨てて、イエス様の弟子、人間を取る漁師という新しいアイデンティティーの中にイエス様から招かれ、イエス様に従いました。つまり、キングダムビジョンに生きる人にとっては、自分の職業は「夢」でも「アイデンティティー」でもないのです。特定の「職業」就くことがイエス様の忠実な僕であることに優先されることはないのです。キリストの僕として従う時に、自分の将来の夢は、「御国の到来」に変えられるのです。
大切なことは、正し優先順位を持つことです。ですから、「今すぐ仕事をやめろ」とか「夢を捨てろ」と言っているのではありません。まずは、あなたの一番大切な「夢」、一番大切な「アイデンティティー」が何なのかということを明確にしてみましょう。そして、一番の夢が職業であった場合には、それが本当に神様があなたに持っているビジョンなのかを考えるのです。あなたの夢は、神様があなたに持っている計画、神様の夢と合致しているのか考えるのです。
神様は、あなたを特定の職業に就かせるためにあなたを選び、救われ、祝福されているのでしょうか。あなたが現在一番大切にして取り組んでいる姿に対して、イエス様は「あなたは私の使命に忠実に取り組む僕だ」とほめてもらえるでしょうか。よく考えてみましょう。
ちなみに、パウロはテント職人という職業を通して収入を得ていました。しかし、彼の一番のアイデンティティーは「テント職人」でないことは明らかです。だからといって、仕事を辞めたわけではありません。パウロにとって職業は自分の使命を全うするための手段の一つだったのです。
【祈り】
《ルカ12章》
42主は言われた。「では、主人から、その家のしもべたちを任されて、食事時には彼らに食べ物を与える忠実な賢い管理人とは、いったいだれでしょう。
43主人が帰って来たときに、そのようにしているのを見られるしもべは幸いです。
44わたしは真実をあなたがたに告げます。主人は彼に自分の全財産を任せるようになります。
45ところが、もし、そのしもべが、『主人の帰りはまだだ』と心の中で思い、下男や下女を打ちたたき、食べたり飲んだり、酒に酔ったりし始めると、
46しもべの主人は、思いがけない日の思わぬ時間に帰って来ます。そして、彼をきびしく罰して、不忠実な者どもと同じめに会わせるに違いありません。
47主人の心を知りながら、その思いどおりに用意もせず、働きもしなかったしもべは、ひどくむち打たれます。
ライフチャーチ牧師 大谷 信道