デイリーディボーション 10月22日(月)

誰でも気軽に集える、明るく、カジュアルな雰囲気の教会です。

デイリーディボーション 10月22日(月)

2012年10月22日(月)

ヨハネの福音書 8:34-38
34イエスは彼らに答えられた。「まことに、まことに、あなたがたに告げます。罪を行なっている者はみな、罪の奴隷です。35奴隷はいつまでも家にいるのではありません。しかし、息子はいつまでもいます。36ですから、もし子があなたがたを自由にするなら、あなたがたはほんとうに自由なのです。37わたしは、あなたがたがアブラハムの子孫であることを知っています。しかしあなたがたはわたしを殺そうとしています。わたしのことばが、あなたがたのうちに入っていないからです。38わたしは父のもとで見たことを話しています。ところが、あなたがたは、あなたがたの父から示されたことを行なうのです。」

【ポイント】
ライフチャーチではこの2ヶ月間「不安からの自由」「他人との比較からの自由」というテーマでメッセージを行って来ました。このテーマ説教の目的の一つは、自分が不自由な生き方をしている(していた)ことに気が付くことです。今日の箇所でもユダヤ人達は自分たちが「罪の奴隷」であることに気がついていないことが分かります。生まれた時から聖書のみことばを毎日聞きながら育ったユダヤ人も、実は自分が神様の御心に反した生き方を続けていたことに気付いていなかったのです。であれば、同じようにたとえ長い間クリスチャンとして信仰の歩みを続けている人でさえ、キリストが伝えようとしていることに気が付かずに生きていることがあるということです。この問題の責任はキリストのことばをいい加減に聞いてきてしまった自分にあることは言うまでもありません。しかし、「罪の奴隷」「罪の悔い改め」について、説教の中ではっきりと語らない牧師にも大きな責任があります。牧師の責任はキリストのことばを、時代や文化に適用させながら教えることです。今日の箇所のように、イエス様が、群衆に対して「罪の自覚」「罪の悔い改め」についてはっきりの語っているのであれば、みことばを取り次ぐ牧師もそのメッセージを水で薄めたり、オブラートで包んで語るようなことをしてはならないのです。なぜなら、厳しいメッセージは単に誰かを無意味に責め立てることが目的ではなく、自分なりの生き方を捨て、イエス・キリストを信じ救われ、さらにキリストに似たものとして変えられ続けることが目的だからです。

そもそも、もしイエス様が単にユダヤ人、パリサイ人たちを憎んでいるだけであれば、罪の奴隷として滅んでいく姿を黙って見ていればよかったのです。しかし、イエス様が彼らを愛していたからこそ、真剣に向き合い、彼らが聞きたくない、聞いたら怒りや殺意まで覚えるような内容を語ったのだということを、しっかりと覚えましょう。イエス様は人々を罪の中に閉じ込めるのではなく、罪の自覚と悔い改めの必要に気付いた人を救うことができるからこそ、人々の罪を明らかにしたのです。

ですから、私たちも勇気をもって自分がかつて罪の奴隷であったことを認め、その具体的な生き方がどのようにひどいものであったのかを思い出す必要があります。さらに、それらの罪が赦された今も、依然として罪の奴隷であったときに身に着けてしまった悪い習慣、悪い価値観、悪い感性を持っていることに気付く必要があります。イエス様の話を聞いていたユダヤ人は自分が罪の奴隷である自覚はありませんでした。アブラハムの子孫で、自由人だと自負していました。しかし、アブラハムがその場にいたら絶対に心に抱くはずがない、イエス様への殺意を持っていました。イエス様はユダヤ人に自己矛盾を気が付かせようとされたのです。自分が同じような自己矛盾を抱えていないのか、自分自身を吟味する歩みを続けましょう。

気付きが与えられれば、その課題に取り組むことができ、課題と取り組んでいく時にみことばと聖霊の助けが必ず与えられます。ですから、聖書と毎週のメッセージを自分の事として真剣に聞き、真剣に取り組んでみましょう。そして、取り組んだ内容をライフグループに持ちより、互いに分ち合いましょう。他の人の気付きを聞く時に、さらに自分の気付きを深めていくことができるのです。

【祈り】
「神様、あなたは私の罪をすべて知りながら、私を愛し、私の救いのために御子を惜しまずに捧げてくださいました。今は、何も心配することなくあなたの前に立つことができます。そして、救われたといっても自分の生き方が完全になったわけでは無いこともよく理解できました。なぜなら、あなたは私の行いが完全であったからではなく、いつまでも不完全から抜け出すことが出来ないから、救い主を与えて下さったのです。あなたは私を子どもとしてくださり、子どもを育てるように、忍耐強く私を導き、道を正し、キリストに似たものとしてくださいますから感謝します。今週もあなたの愛に身を委ねます。必要があれば、厳しく戒めてください。そして必要な時に慰め、励ましを与えてください。イエス様のお名前で祈ります。」

ライフチャーチ牧師 大谷 信道


side_worship side_info