デイリーディボーション 10月12日(金)

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デイリーディボーション 10月12日(金)

40このことばを聞いて、群衆のうちのある者は、「あの方は、確かにあの預言者なのだ」と言い、41またある者は、「この方はキリストだ」と言った。またある者は言った。「まさか、キリストはガリラヤからは出ないだろう。42キリストはダビデの子孫から、またダビデがいたベツレヘムの村から出る、と聖書が言っているではないか。」43そこで、群衆の間にイエスのことで分裂が起こった。44その中にはイエスを捕らえたいと思った者もいたが、イエスに手をかけた者はなかった。

【ポイント】
イエス様のことばを聞いた群衆の中から、イエス様がキリストであると信じるものが出てきました。しかし、イエス様の出生の詳細を知らない人は、イエス様がガリラヤ地方の出身であると思っていましたから、42節の「キリストはダビデの子孫から、またダビデがいたベツレヘムの村から出る、と聖書が言っているではないか。」という発言の通り、イエス様がキリストであるとは信じられませんでした。ちなみに、キリストがダビデの子孫ということだけでなく、ベツレヘムで生まれると書かれている聖書の箇所はミカ書5章2節だと思われます。「ベツレヘム・エフラテよ。あなたはユダの氏族の中で最も小さいものだが、あなたのうちから、わたしのために、イスラエルの支配者になる者が出る。その出ることは、昔から、永遠の昔からの定めである。」

さて、ガリラヤ地方のナザレという町で育ったイエスが本当にキリストであるのかという疑問は、ここにいる群衆だけでなく、福音書を読む者全員が直面するものであることは以前にも確認しました。実は、「ナザレのイエスは本当に神の子か?」という議論は大変重要なものなのです。誰かがキリストであるための条件は旧約聖書の中に変えることの出来ない文字として保存されています。ですから、その条件に照らし合わせれば、その人がキリストであるか否かは、はっきりと確認出来るはずだからです。神様はそのような方法で、ユダヤ人(私たち)が本当のキリストであるかを見極めることができる形を残してくださっているのです。これは、他の宗教の教祖が、自分で経典を書き、自分が神であると主張しているのとは全く違う点です。ある学者はイエス様は旧約聖書のキリストに関する預言の456個を成就されたと言います。統計学的には、例えば48個の預言を一人で成就できる確率は10の157乗分の1の確率だそうです。つまり、400個以上の預言を成就するなどということは、偶然では絶対に起こり得ないことであり、意図的に預言を成就しようと思っても、まず不可能なことなのです。

このような知的な確認作業を「不信仰」と感じる人がクリスチャンの中にいらっしゃるようです。常識では信じられない事を信じることが「信仰」だと思っているようです。もちろん、信仰にはそのような側面があることは事実です。しかし、何の理性的な根拠もなく誰かを神として信じることは不可能です。私たちは、多かれ少なかれ、イエスがキリストであるという理性的な判断をした上で、イエスを自分の救い主、人生の主として従い、全人生をイエス様に委ねるという決断をするのです。もちろん、そのプロセスの中でキリストがどれだけ私たちを愛してくださっているのかを知っていきますから、頭だけの作業をしているわけではありません。そして、私の個人的な経験から言うと、イエスがキリストであると確認していく作業をいい加減に行い、どちらかと言うと感情的な高揚、感動だけで信仰決心をした方は、その後の信仰生活が不安定になってしまうケースが多いのです。反対に、変わることがない事実によって信仰の歩みを続ける人は、様々な困難や疑いに直面しても揺らされることなく安定しているようです。

最後にエペソ4章の使徒パウロのことばに耳をかたむけましょう。
「13 ついに、私たちがみな、信仰の一致と神の御子に関する知識の一致とに達し、完全におとなになって、キリストの満ち満ちた身たけにまで達するためです。14それは、私たちがもはや、子どもではなくて、人の悪巧みや、人を欺く悪賢い策略により、教えの風に吹き回されたり、波にもてあそばれたりすることがなく、15むしろ、愛をもって真理を語り、あらゆる点において成長し、かしらなるキリストに達することができるためなのです。」

【祈り】
「神様、あなたを信じます。あなたは私たちを愛し、私たちを救うために独り子を世に遣わし、ご自身の姿を100%現して下さいました。私たちが誰が本当の救い主であるのかを確認することが出来るように、預言者にことばを与え、そのことばを書き記させました。ですから、私たちは確信をもってイエス様が本当にあなたの独り子であること知り、イエス様に従い、いのちを委ねることができました。今日もあなたに確信をもって従います。イエス様のお名前で祈ります。」

ライフチャーチ牧師 大谷 信道


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