デイリーディボーション 4月23日(火)

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デイリーディボーション 4月23日(火)

2013年4月23日(火)

ヘブル人への手紙 6:1
1ですから、私たちは、キリストについての初歩の教えをあとにして、成熟を目ざして進もうではありませんか。死んだ行ないからの回心、神に対する信仰、

【ポイント】
今日は、ヘブル書の著者が「初歩の教え」している内容について簡単に学びます。著者と読み手の間では十分に意思の疎通が成立していたのでしょうが、残念ながらこの手紙の前のやり取りを知らない私たちは、それぞれが何を意味するのを完全に捉えることは難しいと思われます。ですから、ここでは「初歩の教え」が何であるのかということよりも、「初歩の教え」とされていることについて熱心に取り組むことが大切であるというポイントが、この箇所からの最も大切な適用だと思います。

①「死んだ行いからの回心」とは「悔い改め」
自分の肉、良い行いにより頼み、神の支配を拒んでいた「罪」からの悔い改めを指していると思われます。「悔い改め」とは反省することではありません。もちろん罪自覚は超重要です。しかし、大切なのは罪を犯さない自分になることではありません。あなたが罪(欲望、欲求)に自分を支配させる生き方から、キリストの愛に自分を支配させる行き方に変えることです。

②「神に対する信仰」とは「神に主権をあけわたすこと」
信仰とは、神様の「愛の支配」を受け入れることです。「自分は罪の自覚がある、神様も信じたいし、天国にも行きたい。けれど、自分の生き方(人生設計、計画)に神様を介入させたくない。」「神様の助けは欲しいけれど、自分の人生の主権を手放すつもりはない」と感じているとしたら、それは「信仰」ではありません。(マタイ16:24-26)

③「成熟」というプロセスには、葛藤や失敗が伴う
皆さんの中で「神様の御心は知っているのだけれど、今すぐに実行することはできない」という場合はあるでしょう。それは「信仰」が無いことを意味しているのではありません。「成熟」のための葛藤なのです。神様は御心に従いたいという願いから生まれてくる葛藤に苦しんでいる人を、いつも助けて下さいます。

④成熟のプロセスにある人は、自分の罪深さ、失敗を隠さない
「成熟」のための葛藤に苦しんでいる人の特徴は、「自分が神様の御心に沿って歩めていないことを神様の前に、主にある兄弟姉妹の前に隠さないこと」です。使徒パウロでさえ、このように「私は、ほんとうにみじめな人間です。だれがこの死の、からだから、私を救い出してくれるのでしょうか。」(ロマ7:24)と告白しています。例えば、進路、キャリア、結婚などの重要な決断に際し「神様の御心はこっちだとわかっているのだけれど、今の自分はあっちしか選ぶことができないのです!」と神様や周りの人に正直に告白できれば、それが健全な信仰の葛藤であり、成熟のプロセスであることが分かります。

⑤牧師・宣教師は「初歩的な教え」を決しておろそかにしてはならない
ヘブル書の著者が「初歩の教え」としている「回心」と「信仰」についてしっかりと学ぶためには、しっかりと教える牧師・宣教師が必要です。多くの牧師は教会員が増え、教会が数的に成長することに大きな誘惑を覚え、「学び」を後回しにする傾向があります。多くの宣教師は、伝道活動の実績としてバプテスマ数を一件でも多く報告したいという誘惑があります。残念ですがそのような現実があります。しかし、ヘブル書の著者が教えているように、どのような誘惑があろうと、「初歩の教え」がおろそかになるような事があってはなりません。

【祈り】
《ヤコブ5章》
16ですから、あなたがたは、互いに罪を言い表わし、互いのために祈りなさい。いやされるためです。義人の祈りは働くと、大きな力があります。

アーメン

大谷 信道


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