デイリーディボーション 11月4日(火)

誰でも気軽に集える、明るく、カジュアルな雰囲気の教会です。

デイリーディボーション 11月4日(火)

2014年11月4日(火)

2コリント 11:1-3
1私の少しばかりの愚かさをこらえていただきたいと思います。いや、あなたがたはこらえているのです。2というのも、私は神の熱心をもって、熱心にあなたがたのことを思っているからです。私はあなたがたを、清純な処女として、ひとりの人の花嫁に定め、キリストにささげることにしたからです。3しかし、蛇が悪巧みによってエバを欺いたように、万一にもあなたがたの思いが汚されて、キリストに対する真実と貞潔を失うことがあってはと、私は心配しています。

【ポイント】
①パウロの責任
パウロはここで、自分がキリストから委ねられている働きが「仲人・なこうど」のようなものであることを明らかにしています。当時の結婚について注解者コリン・クルーズ氏は次のように説明しています。「パウロと同時代のユダヤ人の間の結婚は、二つの別々の儀式から成っていた。まず、婚約をし、結婚式と続いて結婚が成立する。普通はこの二つの間に、一年の期間が置かれた。しかし、婚約期間中でも、女性は社会的には処女としてとどまったが法的には相手の男性の妻と見なされた。婚約は契約であって、法的に拘束力をもち、死亡や正式な離婚届によってのみ解消された。不貞つまり婚約違反、姦淫と見なされ、それとして罰せられる。」

パウロのここでのたとえは、「婚約」とは誰かがイエス・キリストを主と信じ、従う決心と、それに続くバプテスマ(公の前での告白と約束)など指し、「婚約期間」とは地上でのクリスチャンとしてのキリストに従順な歩みであり、「結婚」とは、キリストと再臨の時にキリストと顔と顔をあわせて出会うときを意味しているわけです。そして、パウロは人々(教会)とキリストの結婚のための仲人としての働きが委ねられていると考えていたわけです。つまり、パウロは、エバが蛇に騙されてしまうようなことが起きないように、キリストとの結婚の日まで、花嫁(クリスチャン・教会)を守り、キリストの教えだけに従って行くことができるように導いていくという責任の中で働いていたのです。つまり、パウロは「伝道」だけでも、「教会開拓」だけでも、「世界宣教」だけでも、「弟子訓練」だけでも、「牧会」だけでもないのです。そのすべての働きをもって、人々(教会)がキリストと出会う日まで、「キリストに対する真実と貞潔」を守ることができるために、導き、教えを行っていくという責任を持っていたのです。

②健全な教会とは、誠実な花嫁
神様と夫を愛する花嫁は、結婚の日を心待ちにしながら、両者に対する真実と誠実さを貫く努力を続けました。実は、パウロの例えから、教会に求められている歩みも全く同じことが分かります。私たちクリスチャンが、そしてライフチャーチが一番楽しみにしていることは、キリストと顔と顔を合わせて出会うその時なのです。これこそが神様が私たちに与えられているビジョンなのです。私たちが、教会、家庭、職場でしているすべてのことはそのための準備なのです。この視点を失い、近視眼的になってしまうと、教会、クリスチャン生活は見当違いな方向に進んでしまうのです。また、近視眼的な歩み陥ると、ビジョンということばも「短期的な目標」、「当面の方向性」と同じような意味で使われてしまうことです。ですから、ビジョンがしょっちゅう変わってしまう人もいます。しかし、それはビジョンではありません。私たちのビジョンとは、イエス様と直接お会いするその時を、喜びと祝福の中で迎えることなのです。結婚の喜びと祝福は、婚約期間を誠実に歩んだ花嫁だけ体験できるものであるように、再臨の時の喜びは、地上でキリストに対して、キリストの体である教会に対して誠実に歩んだ者だけが味わうことができるのです。

もちろん、キリストを信じる者はが再臨の喜び、永遠のいのちからもれることはありません。しかし、その日の喜びには違いがあるのです。キリストに対して「やましい」思いを持っている人は、キリストに「申し訳ない思い」で会うことになってしまうのです。パウロはコリントの教会のクリスチャンがそのような状態でキリストに出会う日を迎えることにならないように、仲人として必死に働きかけをしているわけです。

【祈り】
《マタイ24章》
44だから、あなたがたも用心していなさい。なぜなら、人の子は、思いがけない時に来るのですから。
45主人から、その家のしもべたちを任されて、食事時には彼らに食事をきちんと与えるような忠実な賢いしもべとは、いったいだれでしょう。
46主人が帰って来たときに、そのようにしているのを見られるしもべは幸いです。
47まことに、あなたがたに告げます。その主人は彼に自分の全財産を任せるようになります。

アーメン

ライフチャーチ牧師 大谷 信道


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