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2014年12月8日(月)
【通読】
ガラテヤ 2:11-13
11ところが、ケパがアンテオケに来たとき、彼に非難すべきことがあったので、私は面と向かって抗議しました。12なぜなら、彼は、ある人々がヤコブのところから来る前は異邦人といっしょに食事をしていたのに、その人々が来ると、割礼派の人々を恐れて、だんだんと異邦人から身を引き、離れて行ったからです。13そして、ほかのユダヤ人たちも、彼といっしょに本心を偽った行動をとり、バルナバまでもその偽りの行動に引き込まれてしまいました。
【ポイント】
①ピア・プレッシャーに注意
パウロはイエス様が地上にいた時に最も近くにいた弟子であるペテロでさえも「割礼派」、または「ユダヤ主義者」たちの教えに影響を受けてしまっていたことがあったことを告白しています。当時ユダヤ人はユダヤ人以外の人々と食事をすることはユダヤ教の教師たちの教えに反することだと考えていました。福音書を見ればイエス様はそのような習慣は神様の御心ではないことをはっきりと説明されました。例えば、マタイ9章にこのようにある通りです。
10イエスが家で食事の席に着いておられるとき、見よ、取税人や罪人が大ぜい来て、イエスやその弟子たちといっしょに食卓に着いていた。11すると、これを見たパリサイ人たちが、イエスの弟子たちに言った。「なぜ、あなたがたの先生は、取税人や罪人といっしょに食事をするのですか。」12イエスはこれを聞いて言われた。「医者を必要とするのは丈夫な者ではなく、病人です。13『わたしはあわれみは好むが、いけにえは好まない』とはどういう意味か、行って学んで来なさい。わたしは正しい人を招くためではなく、罪人を招くために来たのです。」
このような体験をしているにもかかわらず、ペテロは「割礼派」を掲げるユダヤ人たちに尻込みし、イエス様が教えられた通りの生き方を貫くことができなかったのです。さらに、ペテロの行動は当時、エルサレムの教会では、ユダヤ人クリスチャンは異邦人と食事をしないことが当然のことと考えられていたことをも示唆しています。つまり、ペテロだけでなく多くの弟子たちが同じユダヤ人である割礼派の人々の影響を受けてしまっていた可能性があるわけです。
②パウロの重要な働き
ここに、イエス様がパウロを使徒として立てられたもう一つの理由を見ることができます。パウロは異邦人伝道を任されただけでなく、異教、異端的な教えの間違いを論理的に指摘し、キリストの教えを守り通すという役割が与えられていたのです。かつて熱心なパリサイ人として律法の遵守に命をささげていながら、その生き方を捨てたパウロにとっては、律法主義への後戻りは絶対にありえないという強い確信を持っていたのでしょう。また、働きは漁師の家に生まれたペテロよりも、生粋のユダヤ人として、高度な教育を受けてきたパウロにふさわしいものだったのでしょう。実際、私たちもパウロが書き記した手紙によって、体系的にキリストの教えを学ぶことができているわけです。
【日曜礼拝の中心聖句】
ローマ人への手紙 5:8-11
8しかし私たちがまだ罪人であったとき、キリストが私たちのために死んでくださったことにより、神は私たちに対するご自身の愛を明らかにしておられます。9ですから、今すでにキリストの血によって義と認められた私たちが、彼によって神の怒りから救われるのは、なおさらのことです。10もし敵であった私たちが、御子の死によって神と和解させられたのなら、和解させられた私たちが、彼のいのちによって救いにあずかるのは、なおさらのことです。11そればかりでなく、私たちのために今や和解を成り立たせてくださった私たちの主イエス・キリストによって、私たちは神を大いに喜んでいるのです。
【今週の適用と実践】
・続けて、クリスマスを迎えるにあたり、この世闇の中にあるという現実を直視してみましょう。
・家族、友人が闇の中で迷い、苦しんでいる姿に痛みを覚えましょう。
・実は、人々が一番必要としているのは「神様の愛」であることを再確認しましょう。
・この世の全ての問題は「神様の愛」によって解決されるという確信、信仰を深めましょう。
【今週の祈り】
「主よ、この世のほとんどの人があなたの愛と赦し、永遠の命の喜びを知らずに生きています。不安の中で、いつも人からの評価が気になって仕方がありません。他人との優劣を比較し、自分が劣っていると感じると落ち込み、優れていると感じれば有頂天になります。ですから、いつも気分は上がったり下がったりし、安定することがありません。ですから、変わることがないあなたの愛が必要なのです。なんとかして、不安や恐れの中にあるこの世の人たちに、あなたの愛を伝えることができるように、私たちを用いて下さい。」
ライフチャーチ牧師 大谷 信道