デイリーディボーション 8月1日(木)

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デイリーディボーション 8月1日(木)

2013年8月1日(木)

ピリピ人への手紙 1:3-5
3私は、あなたがたのことを思うごとに私の神に感謝し、4あなたがたすべてのために祈るごとに、いつも喜びをもって祈り、5あなたがたが、最初の日から今日まで、福音を広めることにあずかって来たことを感謝しています。

【ポイント】
①「喜び」の原因が重要
ピリピ人への手紙は「喜び」という単語が繰り返し使われているために「喜びの手紙」とも呼ばれています。しかし、ここで注意しなければならないポイントは、「喜びを感じている原因」を知ることです。決して「喜んでいる状態」を求めることではありません。キリストを知らず罪の中に生きていた私たちは、自分の肉体を喜せ、自分が栄光を得るために生きていました。しかし、キリストを信じ、従ってうと決意したということは、今後、キリストを喜ばせ、キリストに栄光が帰されるために生きる生き方へ変えることを決意したことを意味します。残念なことに、この変化は自動的には起こりません。クリスチャンになった後も、自分に注目が集まったり、自分の欲望が満たされる事に喜び感じ、自分の栄光を求めてしまうことはしばしば起こることでしょう。

しかし、落胆する必要はありません。聖霊は、自分の栄光を求めてしまっている自分に気が付かせ、その生き方を変えるように促して下さいます。自分の人生で何が一番大切なことなのかを教えてくださいます。つまり、自分の肉、罪の性質を愛することではなく、キリストを一番に愛する者として愛する者へを導いて下さるのです。そして、キリストを愛する者としてキリストが喜ばれることが自分の喜びへと変えられていくのです。パウロはこの人生の変化を「御霊の実」という喩えで説明していますね。「喜び」も御霊の実の一つとして挙げられています。つまり、御霊(キリスト)の導きに身を委ねる時に、その結果としてキリストにある喜びが私たちのうちに実を結ぶのです。無理やり喜んでいるふりをしたり、喜びという感覚を求めてもダメなのです。

②ここでの「喜び」は福音の前進のために協働できたこと
キリストを知らなかった者が、自分たちの関わりを通してキリストを知り、信じ、従う者へと変えられることは大きな喜びです。信仰告白、バプテスマは教会全体で喜びを分かち合うことができる素晴らし機会ですね。「このために私たちの教会が存在しているのだ!」と強く実感できる瞬間でもあります。パウロは福音の前進の働きをピリピの教会の一人ひとりと分かち合うことができたことを、この上もない喜びと感じ、感謝の思いを表しているのです。

③「喜び」と言えば・・・
喜びと言えば多くの人が1テサロニケ5章の「16いつも喜んでいなさい。17絶えず祈りなさい。18すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。」という箇所を思い出すのではないでしょうか。この箇所も、「なぜ喜べるのか?」「なぜ祈る必要があるのか?」「なぜ感謝できるのか?」というパウロの意図は触れられず、命令だけが一人歩きして、間違って理解されている事が多い箇所です。しかし、パウロはその原因・理由を前後ではっきりと語っています。それは、「キリストの再臨の約束」です。この約束を抜きしたら、いつも喜ぶことなど絶対不可能です。もちろん、喜んでいるふりはできるかも知れません。音楽的な演出や、現世利益的なメッセージで表面的(肉の部分)を喜ばすことに熱心な教会も少なからず存在します。しかし、本当の喜びは感情の上がり下がりによって左右されません。上がったり下がったりするものは本当の「喜び」ではないのです。本当の喜びの原因は「キリストの再臨の約束」にあります。ですから、現代よりも多くの迫害や苦しみに満ちた1世紀の教会に対して、パウロは「いつも喜んでいなさい」と励ましを与えることができたのです。

福音の前進は私たちの喜びであり、その喜びは「キリストの再臨」または、「肉体の死」というゴールを迎える時に、キリストから褒め言葉をいただくことによって頂点に達するのです。わたしたち、キリスト者はこの瞬間を楽しみにして、そして希望として歩んでいるのです。同じピリピ書の中で、この歩み方を間違えないようにパウロが語ったことばを「祈り」の中で噛み締めましょう。

【祈り】
《ピリピ3章》
14キリスト・イエスにおいて上に召してくださる神の栄冠を得るために、目標を目ざして一心に走っているのです。
15ですから、成人である者はみな、このような考え方をしましょう。もし、あなたがたがどこかでこれと違った考え方をしているなら、神はそのこともあなたがたに明らかにしてくださいます。

アーメン

ライフチャーチ牧師 大谷 信道


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