デイリーディボーション 10月18日(土)

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デイリーディボーション 10月18日(土)

2014年10月18日(土)

2コリント 8:12-15
12もし熱意があるならば、持たない物によってではなく、持っている程度に応じて、それは受納されるのです。13私はこのことによって、他の人々には楽をさせ、あなたがたには苦労をさせようとしているのではなく、平等を図っているのです。14今あなたがたの余裕が彼らの欠乏を補うなら、彼らの余裕もまた、あなたがたの欠乏を補うことになるのです。こうして、平等になるのです。15「多く集めた者も余るところがなく、少し集めた者も足りないところがなかった」と書いてあるとおりです。

【ポイント】
①現代の多くの教会が無視している聖書のメッセージ
パウロが募金を募っている理由は、決して信徒の信仰の成長のためだけではありません。実際の目的は、初代教会の教会間の「平等を図る」ためであったことが今日の箇所からも明らかです。教会間の財政的な平等を図ることは、パウロの信仰からすると当然のことだったのでしょう。

ところが、パウロが真剣に取り組んでいるこの働きは、現代においては無視されているのではないかと思わざるを得ない現実があります。私たちが大きな企業が優良企業である感じるのと同じように、大きな教会も良い教会なのだろうと感じてしまうのです。恐らく、クリスチャンである私たちも資本主義的な価値観、成功観が刷り込まれてしまった結果なのでしょう。資本主義社会の中では、正しい戦略を用い、正しい努力を続ければ、その正しい報いとして、大きなものを手に入れることが当然であり、そのことによって社会の中でも称賛を得ることができるのです。本来、その結果として国民全体が豊かになるはずであったわけですが、結果としては一部の人が富を独占する結果を産みだしています。残念ながら、プロテスタント教会の中での同じような現象が起きています。大規模教会はさらに大きくなり、小さな教会は衰退していくという傾向を否定することはできません。牧師、信徒の高齢化の問題もこの傾向を助長しています。

大規模教会という教会のあり方が悪いということではありません。しかし、今、大きな教会、力のある教会が自分たちの建物や、プログラムを再優先にするのではなく、地域、国全体の教会に対しての責任を負い、他の教会に対して心を砕いていかなければ、結果として、キリスト教全体が衰退してしまうという結果がすでに見えているということです。パウロが平等を図る理由は、経済的な平等さを実現するためではなく、全世界に福音が宣べ伝えられているためには、各教会が存続し続けていく必要があると考えていたのではないでしょうか。使徒パウロが現代の教会の姿を見たとしたら、どのようなアドバイスを与えるのかを考えてみましょう。

ちなみに、東京基督教大学国際宣教センターの調査によると、全国の教会の牧師の平均年齢は61.6才(2010)だということです。日本人の平均年齢は44.9才(2011)ですから、牧師の高齢化がいかに深刻なのかが分かります。牧師の平均年齢が上がっているということは、年寄りの牧師が増えることを意味しているのではなく、将来、牧師の絶対数が減少していくということです。信徒についてのデータが手元にありませんでしたが、牧師の平均年齢と大差ないのではないでしょうか。

このような視点から、若い人が多く与えられている私たちライフチャーチの存在が日本の教会の中でいかに貴重であるのか、まず私たちが自覚しようではありませんか。そして、若い世代が多く集まることができる、しかし、一過性のブームのような形ではなく、若くても永続性のある教会を増やしていくことが、日本のキリスト教会全体の急務であることを覚えましょう。

【祈り】
《マルコ16章》
15それから、イエスは彼らにこう言われた。「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい。

アーメン

ライフチャーチ牧師 大谷 信道


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